トルコリラ円レポート月曜版
〇先週のトルコリラ円、高値7.49、安値7.13レベルで年初来安値を更新
〇対ドル、18.60中心の持ち合い推移を継続、ただしわずかながらリラ安にシフトする流れ
〇今週のトルコリラ円の下げ、ドル円での大幅円高進行がほぼ唯一の材料と言える状況
〇トルコリラ材料に欠ける現状、今週もドル円見ながらの動きが続くか
〇今週は大台7.00レベルをサポートに、7.35レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「ドルトルコリラが18.55の固定相場みたいなもので、ドル円がどうなるか次第となるため、7.30レベルをサポートに、7.55レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.13レベル、高値が7.49 レベルと、予想レンジよりもかなりトルコリラが弱い一週間となり、年初来安値を更新しました。
先週のトルコリラは対ドルでは相変わらずの固定相場状態で18.55〜18.65水準と18.60を中心とした横方向の動きが続きました。以前は18.55が中心レートとなっていたことを考えると若干トルコリラ安(ドル高)ではありますが、ドル円が139円台から133円台まで大幅に円高が進んだことがトルコリラ円が下げたほぼ唯一の材料と言って良いでしょう。
ただ、上述のようにドルトルコリラは横方向の動きではあるものの微妙にトルコリラ安に動きつつあります。10月は18.55が中心、11月は18.57が中心といった感じでしたから12月はもう少しトルコリラ安にシフトしてきそうです。
インフレ率が80%を超えているにも関わらずトルコ中銀が緩和策を取っていること、それがエルドアン大統領の顔色を窺っての結果であることから中銀の独立性が保たれていないことが、今後徐々にトルコリラ安へとつながり、気づくと中心レートが19.0になっていたとか、場合によっては急落で一気にトルコリラ安に調整が進むとかいったことになる可能性は高そうです。
今週も材料が皆無というわけではありませんが、現状トルコリラ材料での動きがほとんど期待できませんので、引き続きドル円の動きを見ながらということになります。またテクニカルには年初来安値を更新していますので、今週はトルコリラ円の週足チャートから見て行きます。
昨年12月につけた史上最安値にはまだ距離はありますが、着実に近づいて行っている動きです。大きくはピンクの平行線で示した下降チャンネルの中での動きと見てよさそうです。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。
短期的には11月8日高値からの平行線で下降チャンネルを引いてみました。ドル円の動きが主だとは言うものの、緩やかなトルコリラ安は続くであろうという見方にも一致するように思えます。
今週はこの下降チャンネルを参考に、大台7.00レベルをサポートに、7.35レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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