オーストラリアの9月貿易収支の予想(22/11/2)

日本時間2022年11月3日朝9時30分発表予定です。

オーストラリアの9月貿易収支の予想(22/11/2)

オーストラリアの9月貿易収支の予想

明日(木曜日)の午前中、豪州の9月貿易収支が発表されます。前回8月は予想を大きく下回る+83.24億豪ドルに留まりました。8月は輸出が前月比+3.0%(予想+2.0%)、輸入が同+4.0%(予想▼1.0%)でしたので、内需堅調から輸入の増加が黒字減少の1要因になっています。輸出入共に拡大しているので、豪州経済にとっては好数値と言えそうです。
今回9月予想は+87.5億豪ドルになっています。下図を見ると、青の横線105億豪ドル(2020年3月時高値)より3ヶ月連続で下回ります。オレンジ色移動平均線も6月の最大黒字額(+175億豪ドル)が無くなったために大きく下がっています。今後はトレンドして一時の急増から巡航速度になってきたのか、アジアの経済成長…特に中国…が大きく減速しているのかを見極めていく状況になっています。また豪州中銀は先進国に先がけ、利上げ幅を縮小していますので、景気配慮の様相となっています。

オーストラリアの9月貿易収支の予想

(今回発表予想11月2日9時現在)

過去の推移と3ヶ月移動平均

過去の推移と3ヶ月移動平均

(2022年8月現在:黒線矢印は今回9月予想値、緑はゼロ、青の横線は105億豪ドルの黒字額基準)

輸出入の項目別予想では、輸出は9月が前月比+1.0%(レンジ0〜+4%:8月は+3.0%)、輸入は同+3.0%(レンジ▼2〜+6%:8月は+4.0%)です。輸入のレンジ幅が大きく、もしマイナスになり、黒字額が増加してもあまり芳しい数値とは言えないと思います。

下図は豪ドル米ドルの週足チャートです。今日はFOMCを控えているので、やや大きめのチャートにしています。

昨年2月22日週高値からの抵抗線A(=0.7290)と、そこから平行に下したB(=0.6630)で中期の豪ドル安トレンドを形成しています。このラインAは今年4月4日週高値とは結んでいません。これはBの底値がどの様に規定されたかを見る意味で、実体高値と結びました(従い、実質はBから平行に上げたことになります)。
さて、その4月4日週高値からの抵抗線C(=0.6840)があり、そこから平行に下したD(=0.6100)で急激な豪ドル安トレンドを形成しています。10月10日週にDをタッチしてから豪ドルは戻りを試しています。このサポートがE(=0.6270)にあり、豪ドル安トレンド下で戻りがどこまであるのかを試しています。上値はまずはF(=0.6540)の横抵抗線、そしてB、Cの順に抵抗線が控えています。
今日のFOMCで、先行きの利上げ幅縮小から米金利が緩み豪ドルの戻りがあるのか、あるいは米金利高からEのサポートを切るのかを確認することになります。そして6時間半後にこの貿易収支が控えています。

過去の推移と3ヶ月移動平均
 2枚目の画像

(11月2日11:11、1豪ドル=0.6398米ドル)             
 (以上)

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