アメリカ9月貿易収支予想
(日本時間2022年11月3日21時半発表予定)
明日21時半に米国9月貿易収支が発表されます。前回8月はほぼ予想通りの結果になりました。今回9月予想は半年振りの赤字増加になっています。
既発(下図@灰色折れ線)の商品貿易収支は収支差が9月は▼922億ドルとなり、8月▼873億ドルから赤字額が49億ドル増加しています。内訳は輸出27億ドル減、輸入22億ドル増になっており、米国にとってあまり良くない内容です。この輸入の22億ドル増の内、資本財の輸入が31.5億ドル増、消費財が9億ドル増とそれぞれ増加し、一方石油製品を含む産業供給物が22億ドル減になっています。個人消費に絡む項目が少ないので、GDPへの影響も軽微と思われます。
また、下図Aを見ると、もし今回予想通りの結果なら上記の様に輸出減、輸入増になります。青のトレンドライン(輸出)から一段と下がる見込みになりそうです。一方で、緑のラインは赤字額も減少傾向でしたが、今回は多分上抜くと思います。今後は赤字増が一時的要因なのか、景気拡大に結び付くかを見たいと思います。
(今回予想:2022年11月2日9:00現在)
@ 8月までの推移と今回予想値
(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)青の棒グラフ:対中国、オレンジ:対日本
A 月別輸出入額(2022年8月迄)
下図はドル円の日足チャートです。8月2日底値からのドル高サポートA(=143円75銭)があり、次いで、8月11日底値からのサポートB(=148円10銭)があります。Bは10月26日に下抜け、その後はBに絡んで推移しています。現在のスポット147円50銭〜60銭はB以下となっています。
下値は横サポートC(=145円30銭)があり、上値は実体部分の高値D(=150円15銭)の抵抗線になります。150円台で終わったのはこれ1回のみです。仮にD越えがあった場合にはまだ介入警戒感もありますので、高値151円95銭までトライするエネルギーも出難いと思われます。もしかしたら〇印にあるような1ヶ月に亘る横這いも想定する必要あるかもしれません。この際にはCとDが基本レンジになりそうで、下限はA、上限は直近の最高値を見る必要がありそうです。
今日からFOMC、貿易収支、金曜日には雇用統計と続きます。波乱となる材料があるので、レンジブレークするかを見ます。
(11月2日14:35、1ドル=147円54銭)
オーダー/ポジション状況
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