豪州8月貿易収支予想
(今回発表予想)10月05日10時30分現在
(1) 過去の推移と3ヶ月移動平均(2016年7月現在)
(2)貿易収支と為替推移(8月末為替レートのみを入れたもの)
7月の貿易収支は当初予想の▼27億豪ドルが実際には▼24.1億豪ドルになり、結果7月末の為替レートに近くなり、ある程度はチャート(2)の相関に準じた数値になりました。8月末の為替レートも7月比ほぼ横ばいなので、予想の▼23億豪ドル付近に収まりそうです。
貿易収支は数年前までは商品価格の上昇で、収支は黒字基調、為替も豪ドル高で推移していましたが、その後は商品価格の暴落により豪州経済の構造転換の必要性、およびそれに準じた中銀利下げにより、豪ドル安・収支赤字基調になっています。
2015年後半に最大赤字になった収支は若干ながら赤字幅を縮小気味にしています。この傾向が続くのか、それによる為替の動きにも注目されます。
豪ドル/米ドルは、FRB地区連銀総裁の利上げ正当化発言により豪ドル売りとなり、0.7600〜10米ドルまで下落し、現在0.7630〜40で推移しています。丁度31日移動平均線(0.7591米ドル)に支えられて、まだ豪ドルは0.7590〜0.7730レンジの上限で推移しています。31日線を切って終わるようだと、豪ドル上昇トレンドラインの下限サポート0.7440方向に行く可能性が出てきます。但し、今日発表された小売売上高が予想を上回る+0.4%(予想+0.2%)となり、豪ドルはサポートを維持しています。(10月5日10:45、1豪ドル=0.7636米ドル)
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