A$円短期は上値トライの動き(2016年10月第二週)

オーストラリア準備銀行は4日、政策金利を1.5%に据え置くことを決定しました。

A$円短期は上値トライの動き(2016年10月第二週)

豪ドル/円、短期は上値トライの動き。中・長期は豪ドル弱気の流れに変化なし。

好調な消費と緩やかな経済成長、ファンダメンタルズからの売り要因なし

オーストラリア準備銀行は4日、政策金利を1.5%に据え置くことを決定しました。世界経済の先行きに不透明感はあるものの、引き続き好調な消費が牽引役となり、住宅投資や公共需要に支えられる形で緩やかな経済成長が見込まれており、ファンダメンタルズ面からの豪ドル売り材料は見当たりません。但し、豪ドル高基調が継続した場合の政策金利の変更や、労働市場の雇用の質(フルタイマーの雇用者の減少)については若干の懸念材料となっています。

日足は75.97を安値に下値を切り上げ上値トライ

チャートを見ると、日足は9/15に付けた75.97を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。日足の形状は安定しており、上値トライの動きが進行中ですが、一方で79.50-60超えから80.50-60にかけては中期的な上値抵抗が散在していることや、中・長期トレンドが弱いこと、78.00-10近辺まで特に強い下値抵抗がないので、反落のリスクにも警戒が必要です。日足の上値抵抗は79.50-60と80.40-60に、下値抵抗は77.90-00、77.00-10にありますが、76円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は77.26近辺に位置しており、短期トレンドをサポートしています。

週足も上値トライ先行も中長期は弱気の流れ不変

一方週足は、2週連続陽線引けとなり、今週も上値トライの動きが先行しています。4/22に付けた86.39を起点とするトレンドラインの下値抵抗が77.60-70にあり、これを若干上抜けて推移中ですが、78円超えで越週した場合は、新たな上昇トレンド形成の動きが強まり、一段の上昇に繋がり易くなりますが、この場合でも2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が、82円台後半に位置していることから、83円超えの越週とならない限り、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。週足の上値抵抗は79.50-60と80.60-70に、下値抵抗は前述の77.60-70と77.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.53と82.72にあり、下値リスクを残した状態にあります。

            豪ドル/円【週足】

            豪ドル/円【週足】

(10/5現在31週移動平均線は79.53に、62週線も82.72にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)

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