NZ円短期はNZ強気の流れ75円に壁(2016年10月第二週)

ニュージーランド経済は足元の景況感に大きな変化が見られないものの、好調な住宅市場に陰りが窺えることは経済に及ぼす懸念材料として注意する必要があります。

NZ円短期はNZ強気の流れ75円に壁(2016年10月第二週)

NZ/円短期はNZ強気、75円の壁にぶつかる可能性にも注意。中・長期トレンドはNZ弱気

ニュージーランド住宅市場に翳りも

ニュージーランド経済は足元の景況感に大きな変化が見られないものの、好調な住宅市場に陰りが窺えることは経済に及ぼす懸念材料として注意する必要があります。中銀は9月22日の定例会議で政策金利を現行の2.0%に据え置き、引き続き経済の状況を見極める構えを変えていません。為替相場についても対米ドルでは0.75の壁が厚い状況にあり、調整下げ局面にありますから、この面からも当面は追加利下げの可能性が低くなっています。

NZ円下値切り上げ上昇トレンド入りか

一方、NZ/円相場については、9/26に付けた72.66を直近安値として下値を切り上げる流れに入っていますが、75.05に位置する200日移動平均線の下で推移しており、過去に置いてもこれを上抜け切れずに反落していることから、これにぶつかる可能性にも注意が必要です。短期トレンドは76円台定着を見ない限り、下値リスクへの警戒も必要です。日足の上値抵抗は74.60-70と75.00-10に、下値抵抗は73.90-00と73.00-10にあります。21日移動平均線は74.19にあり、これを上抜け切れていませんが、76円超えに日足の実体を戻した場合は、新たな上昇トレンド入りの可能性が高くなります。逆に、可能性がやや低いものの、72.50割れを見た場合は短期トレンドが変化して、下落余地が更に拡がり易くなります。

一方直近の週足は陽線で続落を食い止めており、今週は一段の上昇に繋げています。値動きの中では2015年4月に付けた92.41を起点とするレジスタンスラインを若干上抜けた状態ですが、73.70以下で終えた場合は下値リスクを残します。73円割れで越週した場合は、再び下値リスクが高くなります。逆に、75円超えで越週した場合は中期的な上値抵抗ポイントである76.00-10をトライする動きへ。週足の上値抵抗は74.60-70と76.00-10に、下値抵抗は73.70-80と72.90-00にあります。31週、62週移動平均線は74.31と76.69にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。可能性はまだ低いと見ていますが、72.50割れで越週した場合は70円方向への一段の下落の可能性が高くなります。

             NZ/円【週足】

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