ユーロドルパリティ回復、米長期金利の一段の低下に急上昇 (10/26夕)

26日の東京市場でユーロドルは横ばい後に急上昇。

ユーロドルパリティ回復、米長期金利の一段の低下に急上昇 (10/26夕)

ユーロドルパリティ回復、米長期金利の一段の低下に急上昇

26日の東京市場でユーロドルは横ばい後に急上昇。朝方0.9965レベルで取引が始まったユーロドルは、日中は0.9950をはさんでの狭いレンジでの取引に終始。しかし、夕刻にかけ米長期金利が急低下、米10年物国債利回りで一時4.02%をつけるとユーロドルも急騰し、一気にパリティを突破して、東京時間18時過ぎには一時9/20以来約一か月ぶりに、1.0047の高値を付けています。

昨晩海外市場では前週末のWSJ紙の金融引き締め鈍化の可能性を指摘した記事以降の米金利先高観の後退に加え、発表された住宅指数、消費者信頼感等の米指標が軒並み悪く、米国の景気悪化懸念が強まったことで米国時間に米長期金利が急低下。0.98台半ばで推移していたユーロドルは一時0.9977まで値を上げて高値圏で東京時間につないでいます。

テクニカルにはユーロドルは、昨日からの上昇で、9月下旬には一時下限を下抜けかけた2月以来の中期下降チャネルの上限を突破。本日の上昇では一目均衡表の「雲」の中に突入し、いったんは1.0048レベルを下降中の90日移動平均線に頭を押さえられた形です。ただ、急速に地合いが好転したことは間違いなく、90日線や一目均衡表の「雲」上限 (1.0091)を抜ければ、更に大きくユーロの上昇余地が広がりそうです。尚、現在の水準1.0040-50レベルは90日線の他、9/12高値1.0198からの下げの76.4%戻し(1.0042)や8/10高値1.0368からの下げの61.8%戻し(1.0050)等も集中しており、今晩は上は1.0050を明確に上抜けていけるか、下はパリティを維持できるかに注目です。

序盤の欧州主要株価指数はまちまち。今晩この後は、21:30に米9月卸売在庫、23:00に米9月新築住宅販売、23:30には米週間原油在庫統計の発表が予定されています。また、23:00にはカナダ中銀の金融政策発表も予定されています。

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