豪ドル/円、下値リスクを残した状態。中期は“強気”を維持。
20日に発表されたオーストラリア9月の雇用統計は、失業率3.5%、新規雇用+900人でした。失業率は予想通りでしたが、雇用者数の伸びは市場予想の+25千人を大きく下回りました。これを受けて豪ドルは対米ドル、対円で豪ドル売りが優勢となりましたが、下値では買い戻しの動きも出て下げ渋る展開となっています。為替市場ではFRBによる強めの金融引き締め政策が続くとの見方が大勢でドル全面高の流れにありますが、主要国との金利差拡大観測でドル/円は32年振りの円安水準にあります。豪ドルは対米ドルでは弱含み推移ですが、対円では堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は9/13につけた98.60を直近高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインから4手前の10/17の陽線が上抜けた位置で終えており、これを受けて上値トライの動きが強まっています。一方で、今年1月につけた80.37と8月につけた90.52の直近安値を結ぶサポートラインからは下抜けた位置で推移しており、下値リスクを残した状態です。日足が95円台を回復して終えれば上値余地がもう一段拡がり易くなりますが、この場合でも98円はまだ壁となりそうです。日足の上値抵抗は94.40-50,95.00-10,95.70-80に、下値抵抗は93.90-00,93.40-50,93.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は93.30,93.67,91.06に位置しており、短期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は十文字の寄せ線で終え、寄り付き水準に戻して引けています。上下の攻めに失敗した格好ですが、1月につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れからは下抜けた位置で推移しており、下値リスクを残した状態です。週足ベースで見た上値抵抗が95.00-10,96.10-20,97.70-80にありますが、95円台に乗せて越週した場合は、下値リスクが後退して上値余地がさらに拡がり易くなります。週足の下値抵抗は93.00-10,92.20-30にあります。全て下抜けて越週した場合は再び下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は93.32と87.85に位置しており、これらを上抜けた位置に戻していますが、週足の形状がまだ安定しておらず、95円超えで越週するまでは上値余地も拡がり難い状態です。
10/20現在、31週移動平均線は93.32にありこの上で推移しているが下値リスクを残した状態。62週線は87.85にあり中期トレンドをサポートしている。
オーダー/ポジション状況
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