NZ/円、短期は底打ち反転の流れ。下値リスクを残した状態。中期は“強気”を維持。
21日早朝に発表されたNZ9月の貿易収支は▼16.15億NZドルとなり、4ヵ月連続の貿易赤字となりましたが、為替相場には影響ありませんでした。今週も米金融政策がテーマとなっており、FRBが強めの金融引き締め策を継続すると見られていることからドル高、円の独歩安の基調に変わりなく、NZドルは対米ドルで弱含みの展開、対円では堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は10/11につけた80.70を直近安値として反転、上昇の流れにあります。一方、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た中期的なサポートラインから上抜け切れておらず、短期的には下値リスクを残した状態です。しかし、2020年3月につけた59.51を基点とする中・長期的なサポートラインを守っており、中・長期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。日足の上値抵抗は85.70-80,86.50-60,87.30-40に、下値抵抗は84.80-90,84.30-40,83.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.69と84.23、82.85にこれらを上抜けて短期トレンドは“NZ強気”の流れに戻しています。
一方直近の週足は、陽線引けとなり前週の実体の小さい陽線を補強した形で終えています。また、2020年3月につけた59.51を基点とする中・長期的なサポートラインを先週足が守り切った感があり、今週は週初から上値トライの動きが先行しています。86.00-10に週足の上値抵抗がありますが、上抜けて越週した場合は、一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は86.00-10,87.20-30,88.00-10に、下値抵抗は84.20-30,83.50-60,82.00-10にあります。可能性が低いと見ますが81.50以下で越週した場合は再び下値リスクが高くなります。31週、62週移動平均線は84.28と81.24にあり、中期トレンドをサポートしています。
10/20現在、31週動平均線は84.28にありこれを若干上抜けて下値リスクがやや後退、62週線は81.24にあり中期トレンドをサポート中。
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