ユーロドル0.97台半ば、CPI後の上昇続かず失速
14日の東京市場でユーロドルは高値圏で横ばい後に小反落。朝方0.9775レベルで取引が始まったユーロドルは、午前中米株先物の上昇に、一時昨晩高値0.9806をわずかに上回る0.9808の高値をつけました。しかし、すぐに失速し、午後にかけては0.97台後半をじり安推移しました。夕刻欧州勢参入後、米株先物が反落するとユーロドルも値を崩し、一時0.9753の安値をつけ、東京時間17:00現在は0.9767レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、注目された米9月の消費者物価指数が予想比上振れ、特にコア部分は40年来の高水準となったことから、発表直後米長期金利が急上昇、ユーロドルは発表前の0.97台半ばから、一時0.9633まで急落しました。しかし、その後広がった悪材料出尽くし感と、CPIヘッドラインの軟化基調維持に、米長期金利は反落。それを受けて株価が急反発したことに伴い、ユーロドルも発表前の水準を超えて上昇し、一時0.9806の高値をつけた後0.97台後半で東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは直近高値10/4の0.9999からの下落の半値戻し0.9816を前に、0.9801レベルを下降中の21日移動平均線に捕まった形です。0.9816は本日転換線とも一致、その上には0.9867に基準線。この0.98台の壁を抜けないとユーロドルの更なる上昇は難しそうです。
序盤の欧州主要株価指数は、米CPI発表後の悪材料織り込みムードが持続し、ほぼ全面高の様相。今晩この後は、21:30に米9月小売売上高、および輸入物価指数、23:00にミシガン大消費者信頼感指数と米8月企業在庫の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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