豪ドル/円、下値リスクがやや高い状態。中期は“強気”を維持。
今週はオーストラリア独自の注目材料はなく、焦点は13日に発表された米消費者物価指数(CPI)に絞られましたが、結果は事前予想比高い水準となり、インフレ抑止を最重要課題とするFRBが今後も強い金融引き締め策を継続するとの見方から、ドル買いが優勢となりました。しかし、各国中央銀行も利上げ継続姿勢を維持すると見られることから、日本と諸外国との金融政策格差が意識され、円は主要通貨に対して全面安の展開となっています。豪ドルは対米ドルでは下落基調にありますが、対円では90円台後半から急速に値を戻しています。
チャートを見ると、日足は9/13につけた98.60を直近高値として上値を切り下げる流れに入っています。また、今年1月につけた80.37と8月につけた90.52の直近安値を結ぶサポートラインも下抜けており、短期トレンドは“豪ドルやや弱気”の流れにあります。一方で90円台にある中期的な下値抵抗には跳ね返されており、90円を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。但し、90円割れで終えた場合は、2020年3月につけた59.91を基点とする中・長期的なサポートポイントである88円台までもう一段下値余地が拡がり易くなります。
短期トレンドは94円台を回復すれば下値リスクが若干後退しますが、95円台に乗せて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は93.50-60,94.00-10,94.50-60に、下値抵抗は92.70-80,92.00-10,91.50-60にあります。21日、120日移動平均線は93.86と93.62にあり、下値リスクがやや高い状態ですが、200日線は90.85に位置しており、今週の下値トライでもこれに跳ね返されており、中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は4週連続して陰線引けとなりました。直近の週足は上ヒゲがやや長い陰線引けとなり上値トライに失敗した形で越週しています。この反動で今週は下値トライの動きが先行しましたが、90円台の下値抵抗に跳ね返されて反発に転じています。しかし、1月につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れから下抜けた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態にあります。週足ベースで見た上値抵抗は94.20-30,94.90-00に、下値抵抗は92.20-30,91.00-10にあります。31週移動平均線は93.15に位置しており、これを挟んで推移していますが、62週移動平均線87.63にあり、中期トレンドをサポート中です。
10/13現在、31週移動平均線は93.15にあり、これを挟んで上下しているが、62週線は87.64にあり中期トレンドをサポートしている。
オーダー/ポジション状況
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