豪ドル/円、短期は下値リスクを残した状態。中期は“強気”を維持。
10/4、豪州準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を0.25%引き上げ、2.60%としました。利上げ幅が予想外に小さかったことを受けて為替市場では豪ドルが対米ドル、対円で下落しました。主要各国中銀による利上げ継続姿勢に変わりないことから、買い戻しの動きも見られましたが、米地区連銀の総裁やFRB高官が相次いでインフレ抑制のために強い引き締め政策を継続する姿勢を明らかにしたことから、米金利が上昇、ドル全面高の展開となり、豪ドルは対米ドル、対円で反落しています。声明では「今後さらに金利を引き上げられると予想」「インフレ高進が予想されるがその後は2〜3%に収まって来ると予想」「労働市場は非常にタイト、経済は堅調」「世界経済、家計消費、賃金・物価設定の動向を注視」「将来の利上げ幅とタイミングは、今後のデータやインフレ、労働市場の見通し次第」など、内容に特筆すべき変化はありませんでした。
チャートを見ると、日足は9/28につけた92.13を直近安値として下値を切り上げていますが、今年1月につけた80.37と8月につけた90.52の直近安値を結ぶサポートラインを下抜けていることや、94.50-60の日足の抵抗にもぶつかって反落しており、下値リスクがやや高い状態です。92.60-70に強い下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、92円割れで終えた場合は90円方向への新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は93.50-60,94.00-10,94.50-60に、下値抵抗は92.60-70,92.00-10,91.10-20にあります。21日、120日移動平均線は95.13と93.62にあり、この下に入り込んで下値リスクが点灯中ですが、200日線は90.58にあり中期トレンドをサポート中です。
一方週足は3手連続陰線引けとなり上値を切り下げていますが、92円台の下値抵抗をかろうじて守っています。一方で、週足の上値抵抗が94.60-70,95.20-30に控えており、これらをしっかり上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難く、下値リスクに注意が必要です。また92.50以下で越週した場合は、新たな下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は、94.60-70,95.20-30,95.60-70に、下値抵抗は92.50-60,92.00-10にあります。31週、62週移動平均線は92.93と87.46にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
10/6現在、31週、62週移動平均線は92.93と87.46にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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