オーストラリアの8月貿易収支の予想
(日本時間2022年10月6日朝9時30分発表予定)
明日(木曜日)の午前中、豪州の8月貿易収支が発表されます。前回7月は予想を大きく下回る+87.33億豪ドルになりました。相場は発表前の0.6748⇒0.6714まで約35ピップス程度の売りに留まりました。6月時は予想140億豪ドルに対し結果は171.31億豪ドルとなり、最高の黒字額を記録していましたが、この予想との差額31億豪ドルも下回るものでした。前回の反動にしても大きな数値でした。
今回8月予想は+100億豪ドルになっていますが、青の横線105億豪ドル(2020年3月時高値)よりもまだ下になります。下図のオレンジ色移動平均線は流れとして右肩上がりを維持していますが、各国中銀の継続利上げにより経済鈍化懸念も出てきていますので、このまま低迷が続くとGDPへの影響が大きくなります。
尚、7月は輸出が前月比▼10.0%、輸入が同+5.0%でしたので、輸出の大きな下落が黒字額減少の1要因になっています。
(今回発表予想10月5日12時現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2022年7月現在:黒線矢印は今回8月予想値、緑はゼロ、青の横線は105億豪ドルの黒字額基準)
輸出入の項目別予想では、輸出は8月が前月比+2.0%(レンジ+1〜+13%:7月は▼10%)、輸入は同▼1.0%(レンジ▼2〜+3%:5月は+5.0%)です。今回は輸出増、輸入減ですので、内需が悪くなっています。
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。4月5日高値からの抵抗線A(=0.6920)とそこから平行に下したB(=0.6350)で豪ドル安トレンドになっています。目先は8月15日高値からの抵抗線C(=0.6770)があります。現在は9月28日底値0.6363でBに当たり、豪ドル買い戻しになっています。ここ7営業日は高値D(=0.6530)で上値を止められています。今日もNZ中銀の金融政策後にNZドルの連れ高で0.6526まで買われています。もしこのDを越えてくれれば、E(=0.6680)までの上値余地が広がります。逆に抑え込まれると、再度B方向への流れに引き戻されます。
(10月5日15:00、1豪ドル=0.6488米ドル)
(以上)
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