NZ中銀の金融政策記者発表要旨(10月5日開催分)

本日NZ中銀の金融政策会合で、オフィシャルキャッシュレート(OCR)を現行の3.00%から3.50%へと、50ベーシスの利上げを実施しました。

NZ中銀の金融政策記者発表要旨(10月5日開催分)

NZ中銀の金融政策記者発表要旨

本日NZ中銀の金融政策会合で、オフィシャルキャッシュレート(OCR)を現行の3.00%から3.50%へと、50ベーシスの利上げを実施しました。上げ幅は市場の予想通りとなりました。
今後も引き締めを継続する意向を示しています。また国内経済は依然として堅調であると分析しています。

(要旨の一部和訳)
金融政策委員会はオフィシャルキャッシュレート(OCR)を3.00%から3.50%に引き上げた。委員会は、物価安定を維持し、最大限の持続可能な雇用に貢献するため、金融情勢の引き締めペースを続けることが適切であると合意した。コアの消費者物価インフレは非常に高く、労働資源は不足している。

世界の消費者物価圧力は高まったままである。商品やサービスに対する世界的需要は供給能力を超えている。これにより物価の上昇圧力となっている。食料やエネルギー価格はウクライナ戦争でとりわけ悪化している。

原油価格の最近の下落や供給チェーン混乱の一部緩和により幾つかの国では消費者物価指数が下がっている。しかしながら、コアの消費者物価は上昇しかつ持続している。各国の中央銀行は金融情勢を引き締めており、NZの交易相手国に対する成長見通しが一層弱まることを示唆している。

NZでは、世界経済成長の減速やより高まる金利率に直面している中、国内消費水準は今日まで活発である。雇用水準は高く、住宅価格の下落にも関わらず、家計のバランスシートは依然として底固く推移している。

NZの生産能力は労働不足や賃金圧力の高まりにより、依然として制約されている。全般的に、支出は商品やサービスに対する生産能力を上回り続けており、一連の指標が広範な価格圧力を強調し続けている。

委員会のメンバーは、インフレを1〜3%の目標レンジ内に引き戻すために、支出に十分な抑制があると確信するまでは、金融情勢を引き締め続ける必要があると合意した。委員会は金融政策伝達を達成することに断固として取り組んでいく。
(以上)
NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP

NZドル米ドル相場は、発表前に0.5720付近で推移していましたが、国内経済が堅調で先行きの引き締めも継続との内容にNZドルが0.5805まで一気に買われ、その後30分程度で0.5730付近まで反落しています。ザラ場とはいえ0.5720と0.5750の抵抗線を上抜けており、ややNZドルの戻り高トライの形になりかけています。日足で確りと0.5800を回復してくると、次は0.5850〜60、更に8月15日高値からの抵抗線が0.5940にあります。一方で、日足終値が0.5690を割ってくると、今日の上げが騙しの可能性が高くなります。
(10月5日13:40、1NZドル=0.5735米ドル)

次回のNZの金融政策は2022年11月23日(水曜日)に予定されており、年内最後の会合となります。
(以上)

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