豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想
(2022年10月4日火曜日東京時間12時30分公表予定)
明日10月4日火曜日、定例の豪州政策金利が発表されます。今回の予想は以下です。
尚、豪州は10月2日に夏時間に移行しましたので、従来より1時間早い公表になります。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(10月3日12時00分現在)
現行のOCR 2.35%を2.85%へ0.50%の利上げ(予想レンジは2.60〜2.85%)
前回の9月会合は予想通り、0.50%のOCR引き上げを実施しました。今回10月も前回と同様の利上げ幅で、OCRが2.85%の予想です。大方は0.50%上げですが、予想レンジは0.25%〜0.50%の上げ幅になっています。予想の要因として、
@ 前回議事録(下記ご参照)で、1990年代初頭以来の高い水準にあるインフレに対し今後も利上げを実施していくとしています。従い今回も利上げは確実とみています。
A 同時に、インフレは今年末にはピークに達した後、2〜3%への目標レンジに下がると述べています。今回の会合を含めて年内は3回の利上げ機会があるので、利上げ幅を抑えて経済指標を見ていくとの見方もあります。
B 一方で、中銀はインフレによる実質可処分所得の減少や金利高に住宅ローンの負担増から、先行きの個人消費動向が不確実であるとみています。この辺りを勘案した利上げ幅縮小の可能性もあり得ます。
C 下表にある様に先行き予想は引き締め継続ですが、前回よりも利上げ幅は0.25%上がっており、12月の3.35%までです。年内利上げ打ち止めは変わっていません。もし今回2.85%まで利上げしても、残りの2会合で0.25%ずつの小幅利上げに留まり、その後は打ち止めですので、米国との違いは大きくなっています。
下記はエコノミストのOCR見通しになっています。前回8月予想と比べ、上限で0.25%上昇していますが、一方で予想レンジ上限は低下しています。
.
豪州と米国の政策金利推移
現状では今後の米豪金利差が拡大していく見通しになっています。
尚、前回9月の記者発表要旨の一部抜粋は下記です。
.
.
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。(出所:豪州中銀HP)
豪ドル米ドル相場はシカゴポジション354を御参照願います。現状の弱い豪ドルで万一0.25%の利上げに留まれば、豪ドル売り材料になり易く、仮に今回0.50%利上げしても、豪ドルをサポートするには先行きの利上げ打ち止め感を失くす文言が必要になりそうです。
尚、次回会合は2022年11月1日(火曜日)に予定されています。
(10月3日15:30、1豪ドル=0.6442米ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2022.10.03
A$シカゴポジション(2022年9月27日現在)
シカゴはロング200枚増、ショート5,700枚減で、ネット5,900枚の豪ドルショート減になりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。