ユーロ圏・米国の9月PMI景況指数速報値
(日本時間2022年9月23日金曜日16時15分〜順次発表予定)
明日、ユーロ圏及び米国の9月PMI指数速報値が発表されます。8月は全般的に予想を下回り、欧州の製造業は2ヶ月連続・サービス業も50を下回り悪化の一途です。米国もサービス業では43.7と大きく下がりました。前回のユーロドルは、フランスの指標発表前16時に0.9905ドル付近でしたが、フランスが良かったことで一時0.9950まで買われました。その後、独・ユーロ圏PMI悪化で再度0.9920付近まで小反落後、米国PMIの大幅悪化で1.0020付近まで上昇し0.9979で引けました。今回は昨日のFOMC後にユーロは直近の安値を更新しており、明日のPMIが予想以下になるとユーロ売り材料になり易くなっています。
その今回の予想数値ですが、ユーロ圏は製造業で3ヶ月連続50未満、サービス業も連続で50未満です。特にドイツが足を引っ張っている模様です。一方、米国もサービス業は前回よりも改善予想ですが、依然として50未満です。製造業が何とか50手前で踏み止まっています。欧米共に先行指数悪化はあまり好材料ではなく、相場には今回も消極的選択になりそうです。
ユーロ圏9月PMI指数
(1) ユーロ圏製造業PMI景況指数
.
(2) ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年9月22日10時30分現在)
米国9月PMI指数予想
(発表時間22時45分)
製造業 8月は51.5(←予51.8) 9月:51.0(レンジ49.7〜52.5)
サービス業 8月は43.7(←予49.8) 9月:45.5(レンジ44.0〜49.0)
(今回予想)2022年9月22日10時30分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年5・6月をピークにして欧米共に下降トレンドを継続しており、特に欧州(青)は赤の横線50を下回ったままとなっています。トレンド自体は3地域共に一貫して下降となっているので、どの地域がどの時点で、最初に下げ止まるかが注目されます。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PM I製造業指数(オレンジ)
青の矢印:9月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、赤:50
下図はユーロドルの週足チャートです。昨年6月第1週高値からの抵抗線A(=1.0830)でユーロ安の流れが継続しています。その後、今年2月7日週の高値からの抵抗線B(=1.0180)で急激なユーロ下落となっています。ここから平行に下したC(=0.9530)でユーロ安トレンドラインを形成しています。
今週初までは横サポートのD(=0.9900、ヒゲで0.9864)で下値を止められていましたが、昨日のFOMC後、直近の新安値を更新しています。週足ですので明日確定しますが、明日のNY終値でD以上を回復しないとユーロは一段安となるC方向へのトライになります。途中に幾つかのサポートはありますが、底値模索の展開が続きます。
(2022年9月22日13:10、1ユーロ=0.9821ドル)
オーダー/ポジション状況
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