NZ/円、短期は“NZ弱気”中期は“強気”を維持。
21日に開催されたFOMCでは市場の予想通り0.75%の利上げが決定され、また、FRBのメンバーによる、金利見通しも年末までに4.375%までの引き上げを予想していることが分かり、FRBのインフレ抑制姿勢の強さが確認されました。これを受けてドル全面高の展開となっています。また、9/22の朝方に発表された8月のNZ貿易収支は前月比▼24.47億NZj(輸出54.80億NZj、輸入79.30億NZj)となり、赤字幅が増えたことがNZ売りに繋がりましたが、その後の日銀金融政策決定会合では日本の金融緩和姿勢の継続が確認され、日本がマイナス金利政策を続ける唯一の国となったことから、円が急落、ドル/円は一時24年振りの円安水準となる145円台乗せとなりました。NZドルは対米ドルでは続落していますが、対円では下げ渋りの展開となっています。
チャートを見ると、日足は1月に付けた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れから直近の日足(9/21)が若干下抜けた位置で終えており、下値リスクが点灯中です。この日足の抵抗が84.80-90にありますが、85円台で終えれば上値トライの可能性を残します。この場合でも86円台に乗せて終えるまでは下値リスクを残します。また、84.00-10にある中期的な下値抵抗を下抜けて終えた場合は、82円方向への新たな下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は84.80-90,85.20-30,86.00-10に、下値抵抗は84.00-10,83.10-20,82.00-10にあります。21日移動平均線は85.71に位置しており、これを下抜けた水準で推移しており、下値リスクが点灯中です。120日、200日移動平均線は84.64と82.36に位置していますが、82円を割り込んで終えた場合は、中期トレンドの変化にも注意が必要となります。
一方直近の週足は高値圏から陰線引けとなり、前週の上げ幅を失っています。新たな上昇トレンド入りした可能性を打ち消した格好となり、下値リスクがやや高い状態です。84.00-10に一段と強い下値抵抗がありますが、これを下抜けて越週した場合は下落余地がさらに拡がり易くなります。逆に86円台で越週すれば、反発、上昇に転ずる可能性を残します。週足ベースで見た上値抵抗は86.00-10,87.00-10,87.50-60に、下値抵抗は84.50-60,84.00-10,83.00-10にあります。31週、62週移動平均線は83.97と80.91にあり、中期トレンドをサポートしています。
9/21現在、31週、62週移動平均線は83.97と80.91にあり、中期トレンドをサポート中。
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