豪ドル/円、短期は下値リスクを残した状態。中期は“強気”を維持。
FRBの金融引き締め継続姿勢変わらずとの見方からドルは全面高の展開となっています。また、9/20に発表された豪中銀議事録(9/6開催分)の内容が、「利上げペースを緩める根拠が強まりつつある」「金利は正常な設定に近づきつつある」「50bpと25bpの利上げで議論した」など、前回と比べてややハト派的なものに変化しており、豪ドル買いが後退する要因となりました。21日に開催されたFOMCでは、市場の予想通り0.75%の利上げを決定、またパウエル議長の発言もタカ派的なものであったこと、メンバーによる22年の金利予想も4.375%まで切り上がったことが確認されて、ドル買い動意が一段と強まりを見せています。豪ドルは対米ドル、対円で一段安となりましたが、22日の日銀金融政策決定会合で金融緩和政策の継続を決定し、また、フォワードガイダンスにも変更が無かったことから、円の売り戻しの動きも強まっています。
チャートを見ると、直近の日足(9/21)の終値が1/28に付けた80.37を基点として下値を切り上げて来た流れから若干下抜けた位置で終えており、日足の形状が悪化しています。中期トレンドが強い状態を維持しているため、急落地合いとなり難いものの、95.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、94円台を維持出来ずに終えた場合は、新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は96.00-10,96.50-60,97.10-20に、下値抵抗は95.70-80,95.00-10,94.60-70にあります。21日移動平均線は96.09にあり、これを下抜けて下値リスクが点灯中ですが、120日,200日線は93.62,89.96に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は高値圏から陰線が出ており、前週の陽線を切り崩す形で終えています。終値ベースではかろうじてサポートラインを守っていますが、今週は週初から下値を模索する展開となっており、値動きの中ではこのサポートラインを下抜けた状態にあります。この週足の抵抗ポイントは95.70-80にあります。週足ベースで見た上値抵抗は95.70-80(下値抵抗として働く可能性を残しています)、96.50-60,97.70-80に、下値抵抗は95.00-10,94.10-20にあります。94円割れで越週した場合は中期トレンドが “豪ドル弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。31週、62週移動平均線は92.43と87.11にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
9/21現在、31週、62週移動平均線は92.43と87.11にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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