ドル円、日銀政策決定会合をきっかけに約24年ぶりの145円台乗せ (9/22午前)

22日午前の東京市場でドル円は堅調推移後に急伸。

ドル円、日銀政策決定会合をきっかけに約24年ぶりの145円台乗せ (9/22午前)

ドル円、日銀政策決定会合をきっかけに約24年ぶりの145円台乗せ

22日午前の東京市場でドル円は堅調推移後に急伸。朝方、144.06レベルで取引の始まったドル円は144円台前半を中心にもみ合いましたが、時間外の米長期金利が反転上昇基調を強めたために次第に下値を切り上げ、144円台半ばに上昇しました。その後正午前に日銀が大規模な金融政策の継続を発表すると、ドル円は一気に145円台に乗せ、一時145.37の24年ぶり高値をつけた後、143円台半ばに下落する荒い値動きとなり、東京時間正午現在は144.50レベルで取引されています。

日経平均株価は、FOMCの大幅利上げ決定後、米主要株価指数が大幅安となった流れを受けて、売りが先行。ほぼ全業種で下げて、265円安で午前の取引を終了しています。

注目された未明のFOMC結果公表では、政策金利引き上げ幅は予想下限の0.75%だったものの、同時に発表された経済見通しで、インフレ見通しが全体、コアともに2022-2023で上昇、FFレート見通しも2022年末で4.4%、2023年末では4.6% (いずれも中間値)と前回6月時点より0.8-1.0%引き上げられるなど、全般的にタカ派色の濃い内容となっていたために、発表直後は米長期金利が急上昇、ドル円も瞬間値で144.70の高値をつけました。しかし、続くパウエル議長の記者会見では積極的なインフレ対策を推し進める姿勢を示しつつも、先々利上げペースを落とす可能性にも言及したことから米長期金利が低下し、ドル円も143.40レベルにいったん下げて、144.07レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は8月中旬以来のサポートラインと9/7のレートチェック時の高値144.99を天井とした三角持ち合いが続いていましたが、本日午前の急伸で、節目とみられていた145円を上抜けて、8月中旬以来の上昇チャネルに回帰しています。

ドル円は9/7の日銀レートチェックの水準とされる144.90台を超えて上昇しましたが、当局の動きを警戒して疑心暗鬼の部分もあり、チョッピーな動きとなっています。財務省、日銀等の対応が注目されますが、まずは15:30からの黒田日銀総裁の記者会見を要注目です。

ドル円、日銀政策決定会合をきっかけに約24年ぶりの145円台乗せ

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