ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「緩やかな上昇を続けやすいと見て、前週後半の押しに近い8.15レベルをサポートに、テクニカルなターゲットに近い8.45レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.05レベル、高値が8.39レベルと、予想よりもランド安の一週間となりました。
先週のランドは米国CPI直後のドル高の動きまではドル円と同様でしたが、その後ドル円は横ばいの動きとなったのに対して、ドルランドはドル高の動きを続けたことで、結果としてランド円も下げることとなりました。ランドが下げた要因ですが、特に目立った材料が出たわけではありませんが、世界的な景気後退リスクにより南ア経済も一段と減速するのではというファンダメンタルな面と、テクニカルにドルランドが2020年8月以来のドル高値になってきたことで、次のターゲットとして2020年高値の19.338を視野に入れ始めたということも大きかったようです。
今週は南ア中銀も金融政策決定会合があり、0.5%〜0.75%の利上げが予想されています。米国の0.75%利上げがほぼ確定ですから、短期的な反応としては0.5%だとランド売り、0.75%だとランド買いという動きになりそうです。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ピンクの平行上昇チャンネルを下抜けてきたことで上値は重そうな一方で8月安値7.84と先週高値8.39の61.8%押し8.05で下げ止まってもいます。ただ、下値については8円の大台がサポートとなりやすく、下抜けた場合には78.6%(61.8%の平方根)押しの7.96をターゲットにしやすいと言えるでしょう。
上値については先々週後半の押しが入った8.16レベルで上値を抑えられやすいと見ています。今週は8円の大台を一度は試すと見て、7.96レベルをサポートに、8.16レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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