トルコリラ円レポート月曜版(22/9/19)

先週のトルコリラ円は、安値が7.71レベル、高値が7.90レベルと、高値圏で前週レンジ内でのもみあいに終始していました。

トルコリラ円レポート月曜版(22/9/19)

トルコリラ円レポート月曜版

〇トルコリラ円、ドル円に左右される展開が続く、高値圏で前週レンジ内もみ合いに終始
〇対ドル、長期的に緩やかなドル高・リラ安を継続
〇今週は米、日、トルコの順に中銀会合開催予定
〇トルコ中銀、コンセンサスは現状維持13.0%、今週もドル円と同じ動きを続けるか
〇サプライズの利下げ実施の場合、トルコリラ安に触れる可能性も
〇今週は7.65レベルをサポートに、7.92レベルをレジスタンスとする週を見る

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「引き続きドル円の動きがトルコリラ円の動きを左右すると見られ、7.65レベルをサポートに、上値のターゲットに重なる大台8.00レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.71レベル、高値が7.90レベルと、高値圏で前週レンジ内でのもみあいに終始していました。

先週もドルトルコリラはほとんど動きが見られませんでしたが、大きな傾向としては緩やかなドル高・トルコリラ安が続く中で短期的に振れが大きいドル円の動きにトルコリラ円も左右される展開が続きました。火曜の下押しからの上昇は米国CPI前後のドル円の動きそのものですし、それ以降はドル円が3連休を前に動意薄となったことでトルコリラ円も横ばいのままでの週末を迎えました。

そして今週はFOMC、日銀会合をはじめ主要国の金融政策ウィークとなりますが、トルコ中銀会合もあり注目されます。時系列的には日本時間で22日午前3時にFOMC、正午頃に日銀、午後8時にトルコ中銀ですが、FOMCでの0.75%利上げと日銀の現状維持はほぼ確定事項と言って良いでしょう。日銀の場合、会合よりも午後3時半からの黒田丹治ゴン総裁会見に注目が集まり、為替に関しての質問とそれに対する回答によってはドル円に動きが出る可能性があります。

そしてトルコ中銀はコンセンサスでは現状維持の13.0%ですが、前回8月は高いインフレが続いているにも関わらずサプライズの利下げを行いましたので、今回も12.0〜12.5%に利下げする可能性は否定できません。しかし9月に発表されたトルコの8月CPIが80%を超えていたことを考えると、もし利下げに動いたらこれまでのドルトルコリラの緩やかな動きから急速にドル買い・トルコリラ売りで反応する可能性が高そうです。

ただ、日米金融政策の方向性の違いが続く限りドル円も円安の流れが変わることは無いでしょうから、円安に助けられてトルコリラ円についてはそれでも底堅い動きは続きそうです。客観的に考え、トルコリラよりも弱い日本円は異常です。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

中段のドルトルコリラは黄緑の矢印で示したように長期的には緩やかなドル高・トルコリラ安を継続しています。米金利上昇+トルコ金利低下の組み合わせにも関わらず、この程度の動きで済んでいる方が不思議ですが、隠れ介入が出ていると見られます。そして上段のトルコリラ円の動きは下段のドル円の動きとほとんど同じで、ラインマーカーで囲った期間を比べても全く同じ動きと言ってよいでしょう。

つまり、トルコ中銀会合でサプライズがあればトルコリラ安に触れる可能性が高いものの、コンセンサス通りに現状維持であれば、ドル円と同じ動きを今週も続けるということになりそうです。そして、そのドル円は週報にも書いた通りですが、基本的に横方向のもみあいとなりやすいため、トルコリラ円も高値圏でのもみあいを継続しやすいと見てよさそうです。

直近2週間のレンジ内での動きと考え、今週は7.65レベルをサポートに、7.92レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る