ユーロドル夕刻急伸、週末のウクライナ軍反攻報道を材料視か
12日の東京市場でユーロドルはもみ合い後に急伸。朝方1.0108レベルで取引が始まったユーロドルは、日中1.00台後半でもみ合いましたが、夕刻欧州勢参入とともに急伸、一時1.0198まで値を上げた後、東京時間17:30現在は1.0181レベルで取引されています。
週末に、最近攻勢に転じたと伝えられていたウクライナ軍が、東部戦線でロシア軍をハルキウ州から撤退させ、要衝イジュームを奪還したと報道されたことが、週明けの欧州市場で材料視されているものと思われます。一方では、ECBの先週の大幅利上げ後も、ECB関係者のタカ派発言が相次いでおり、米ドルとの金利差拡大見通しが後退していることもユーロの支えとなっています。
長期に亘るユーロの下落過程でユーロ売りのポジションが積みあがっていることもあり、予想以上に大きなユーロドルの反発となる可能性もあり、要注意です。
テクニカルにはユーロドルは21日線を上放れ、基準線も突破。一目均衡表の「雲」下限(1.0201)と今年2月からの中期下降チャネル上限(1.0206)付近で頭を抑えられた形となっています。
ここは一旦止まる水準ですが、1.02台にしっかり乗せてくる場合には、1.0317の90日移動平均線まで上昇余地が広がります。
序盤の欧州主要株価指数はほぼ全面高。今晩この後重要な経済指標の発表等は予定されていません。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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