オーストラリアの7月貿易収支の予想
明日(木曜日)の午前中、豪州の7月貿易収支が発表されます。貿易収支に関しては昨日の豪州中銀金融政策の記者発表要旨内でも「史上最高水準の交易条件にある」として、2ヶ月連続で言及しています。前回6月は予想140億豪ドルに対し結果は176.70億豪ドルになり、最高の黒字額を記録しています。今回7月は146.5億豪ドルの予想で、前月よりは落ちるものの、まだかなり高い水準にあります。下図のオレンジ色移動平均線は右肩上がりを継続しています。収支の内容も6月は輸出が前月比+5.0%、輸入が同+1.0%ですので、輸出入共に拡大しています。また、各年の季節的要因(青の矢印)では年末にかけて収支のトレンドが出来ており(偶数年黒字増:奇数年黒字減)、今年のパターンでは黒字拡大になるか注目します。
GDPベースでは、第2四半期が同149.94億豪ドル、今回予想通りなら第3四半期が前期比▼2.3%に下がりますが、昨年第3四半期が119.05億豪ドルでしたので、前年比は+23.1増になります。
(今回発表予想9月7日12時現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2022年6月現在:黒線矢印は今回7月予想値、緑はゼロ、青の横線は105億豪ドルの黒字額基準)
輸出入の項目別予想では、輸出は7月が前月比▼8.0%(レンジ▼11〜+1%:6月は+5%)、輸入は同0.0%(レンジ▼1〜+4%:6月は+1.0%)です。今回は輸出減、輸入横這いですので、内容は悪化しています。
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。6月3日高値からの抵抗線A(=0.7080)とそこから平行に下したB(=0.6580)で豪ドル安トレンドになっています。
現在は8月15日高値からの抵抗線C(=0.6920)で豪ドル下落が続いています。目先はD(=0.6720)とE(=0.6680)の横サポートがありますが、双方を切ればB方向に流れます。一方、上値は下落時に何度か揉み合ったF(=0.6860)の抵抗線が効いています。これを上抜け出来ればC次いでA方向の戻り高を試す流れに入れます。また現在はシカゴポジション350内で書いた、月足の豪ドル安トレンドラインが9月には0.6750〜0.7530にあるとしましたが、現在はその下限を切れかけており、下値模索先行になっています。9月末に0.6750以上へ戻せるかをみます。尚、豪ドル安の地合いが続いていますので、明日の数値が予想を上回った場合に豪ドルのショートカバーが入るかをみたいと思います。
(9月7日14:30、1豪ドル=0.6715米ドル)
オーダー/ポジション状況
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