豪ドル/円、短期は強気の流れを維持。中期トレンドも“強気”。
9/6、豪準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場の予想通り、0.5%引き上げ2.35%としました。声明では「将来の利上げの規模とタイミングは、今後のデータとインフレや労働市場の見通しに関する委員会の評価によって決定する」と、これまでと変わらない内容であり、新味のないものでした。豪州中銀は今後も利上げ継続姿勢を維持すると見られます。また、7日に発表された4-6月期のGDPは+0.9%、前年比で+3.6%となり、国内経済の底堅さを示す結果となりました。日本と主要各国との金融政策の相違により、円が全通貨に対して売られる展開が続いており、豪ドルは対米ドルでは上値の重い展開に、対円では2015年以来の97円台乗せとなり、上値トライの動きが継続しています。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、また、6/8につけた96.88を直近高値として上値を切り下げて来たレジスタンスラインからもしっかりと上抜けており、新たな上昇トレンド形成の動きに入った可能性が高くなっています。この日足の下値抵抗は95.50-60にあり、これを割り込んで終えない限り、短期トレンドは変化しません。日足の上値抵抗は97.80-90,98.30-40,98.60-70に、下値抵抗は97.00-10,96.40-50,96.10-20,95.50-60にあります。短期トレンドは95.50以下で終えない限り変化しません。21日、120日、200日移動平均線は95.07,93.29,89.25に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は小陽線で終え、小幅続伸となりました。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、この足が6/8につけた96.88を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインを実体ベースで若干上抜けた位置で終えており、新たな上昇トレンドを形成する流れに入った可能性が生じています。今週はこれを受けて上値トライの動きが強まっています。可能性が低いと見ますが、この週足の下値抵抗ポイントが95.50-60にあり、これを下抜けて越週した場合は、上抜けが“ダマシ”とであった可能性が生じます。週足の上値抵抗は98.10-20,99.40-50,100.00-10に、下値抵抗は96.10-20と前述の95.50-60にあります。31週、62週移動平均線は91.56と86.66にあり中期トレンドをサポート中です。
9/8現在、31週、62週移動平均線は91.56と86.66にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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