豪ドル/円、上下の抵抗を抜けきれない状態。中期は“強気”を維持。
8/18に発表された7月の豪失業率は3.4%(市場予想:3.5%)と、約48年振りの低水準となりましたが、就業者数は▼4.09万人(フルタイム:▼8.69万人、パートタイム:+4.60万人)と市場予想の+2.5万人を大きく下回りました。これを受けて豪ドルは対ドル、対円で下落しました。世界経済の先行きに不透明感が強い中でマーケットはアメリカ経済と金融政策の行方を注視しており、減速傾向を示す指標が散見される中でも力強い雇用市場や堅調な消費が支えとなって、足元のアメリカ経済は底堅さを保っており、これを映してドル全面高の展開となっています。豪ドルは対米ドルで下落基調にありますが、対円では底堅く推移しています。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを一時下抜ける局面がありましたが、実体ベースではかろうじて守っており、上値トライの可能性を残しています。一方で上値も、6月につけた96.88を基点として上値を切り下げており、95円台前半の上値抵抗上を抜けきれておらず、上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は94.60.70,95.00-10、95.40-50に、下値抵抗は93.40-50,93.00-10,92.10-20にあります。95.50超えで終えれば下値リスクが後退、逆に93.40以下で終えた場合は下値リスクが点灯、93円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化して90円方向への新たな下落リスクが生じます。21日移動平均線は93.97にあり、若干上抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は92.22と88.26にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”を維持しています。
一方直近の週足は、陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを守って終えていますが、6月につけた96.88を基点として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。今週は95円台の抵抗を上抜けきれずに反落に転じています。週足ベースで見た上値抵抗は95.10-20,95.60-70,96.40-50に、下値抵抗は93.20-30,92.00-10,90.00-10にあります。95.50超えで越週した場合は一段の上昇へ。逆に93.00以下で終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は90.14と86.05に位置しており中期トレンドをサポート中です。
8/18現在、31週、62週移動平均線は90.14と86.05にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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