ジャクソンホールに向けて
米国CPIのコラムでクリーブランド連銀メスター総裁のタカ派なスタンスに触れましたが、その後他の地区連銀総裁からも同様のタカ派なコメントが続きFF先物はCPI直後に比べ、ピーク金利の上昇とピーク時期の延長が起きています。
上から2022年9月、12月、2023年3月、6月の各限月ですが、12月時点で約3.5%まで上がっていること、ここからピーク金利が3.5%でありそれが2023年6月まで続いていることがわかります。以前は2023年前半に緩和への転換を織り込んでいたことからすると、金利市場のコンセンサスはピーク金利の水準を除いてメスター総裁の発言に沿った動きになってきたようです。
FOMC議事録公表後もハト派的と受け止めたアナリストも多かったようですが、9月のFOMCは数字を見て決めるということはこれまで同様当然のことで、それよりも現在のインフレ率を不快なほど高いという部分こそ気にすべきと思います。FRBのインフレターゲットは2%であり、メスター総裁も2%台を数か月続けてみない限り緩和に転じることは無いと言っていますし、そう簡単に2%台に下がるようには思えません。
来週後半にはジャクソンホール(経済シンポジウム)が開催され、パウエルFRB議長の発言に注目が集まりますが、9月FOMCでの利上げ幅に言及しないまでも今まで以上にタカ派な発言をしてくる可能性が高いのではないかと見ています。果たしてどのような講演を行うのか、来週最大の注目イベントとなりそうです。
オーダー/ポジション状況
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