ニュージーランドドル週報(2022年8月第3週)

NZドルは対ドルで下落、対円でも上値の重い展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2022年8月第3週)

NZ/円、短期は“強気”を維持。84円割れで変化。中期も“強気”を維持。

8/17、NZ準備銀行は政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を市場の予想通り0.5%引き上げ、3.0%としました。声明では、世界経済に不透明感が増している中で、国内経済が底堅さを維持していること、金融引き締めを継続する必要があること、などこれまでの内容と変わらず新味無いものとなりました。また同日に発表されたNZ4-6月期の卸売物価指数は前期比+2.4%でしたが、為替相場には影響がありませんでした。イベント終了による材料出尽くし感や、FRBによる金融引き締め継続姿勢、景況感格差からドル全面高の展開となる中、NZドルは対ドルで下落、対円でも上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを維持していますが、8/15の値幅のやや大きい陰線が上値を抑え込んでおり、日足の形状はやや悪化しています。日足の上値抵抗は85.50-60,86.00-10に、下値抵抗は84.50-60,84.00-10にあります。86円台に実体を乗せて終えれば下値リスクが後退、逆に84.00-10に日足、週足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して、82円方向への一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は84.79にあり、これを挟んで上下動を繰り返していますが、84円を割り込んだ場合は下値リスクが点灯します。120日、200日線は84.04と81.48にあり中期トレンドをサポート中です。

一方直近の週足は陽線引けとなり86円台乗せを見て新たな上昇トレンド入りの可能性が点灯しましたが、今週は86円台を維持出来ずに反落、上抜けが“ダマシ”となった可能性があります。一方で、1月につけた75.24を基点とするサポートラインを下抜けておらず、短期トレンドの変化は認められません。下値抵抗を守って反発に転ずる可能性を残していますが、84.00-10の抵抗を割り込んで越週した場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。逆に86円台に乗せて越週した場合は“強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は85.40-50,86.00-10に、下値抵抗は84.40-50,84.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.54と80.27あり、中期トレンドをサポート中です。

NZ/円、短期は“強気”を維持。84円割れで変化。中期も“強気”を維持。

8/18現在、31週、62週移動平均線は82.54と80.27にあり、中期トレンドをサポート中。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る