NZ/円、短期は“強気”を維持。84円割れで変化。中期も“強気”を維持。
8/17、NZ準備銀行は政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を市場の予想通り0.5%引き上げ、3.0%としました。声明では、世界経済に不透明感が増している中で、国内経済が底堅さを維持していること、金融引き締めを継続する必要があること、などこれまでの内容と変わらず新味無いものとなりました。また同日に発表されたNZ4-6月期の卸売物価指数は前期比+2.4%でしたが、為替相場には影響がありませんでした。イベント終了による材料出尽くし感や、FRBによる金融引き締め継続姿勢、景況感格差からドル全面高の展開となる中、NZドルは対ドルで下落、対円でも上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを維持していますが、8/15の値幅のやや大きい陰線が上値を抑え込んでおり、日足の形状はやや悪化しています。日足の上値抵抗は85.50-60,86.00-10に、下値抵抗は84.50-60,84.00-10にあります。86円台に実体を乗せて終えれば下値リスクが後退、逆に84.00-10に日足、週足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して、82円方向への一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は84.79にあり、これを挟んで上下動を繰り返していますが、84円を割り込んだ場合は下値リスクが点灯します。120日、200日線は84.04と81.48にあり中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は陽線引けとなり86円台乗せを見て新たな上昇トレンド入りの可能性が点灯しましたが、今週は86円台を維持出来ずに反落、上抜けが“ダマシ”となった可能性があります。一方で、1月につけた75.24を基点とするサポートラインを下抜けておらず、短期トレンドの変化は認められません。下値抵抗を守って反発に転ずる可能性を残していますが、84.00-10の抵抗を割り込んで越週した場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。逆に86円台に乗せて越週した場合は“強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は85.40-50,86.00-10に、下値抵抗は84.40-50,84.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.54と80.27あり、中期トレンドをサポート中です。
8/18現在、31週、62週移動平均線は82.54と80.27にあり、中期トレンドをサポート中。
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