NZ中銀の金融政策記者発表要旨(8月17日開催分)

本日NZ中銀の金融政策会合で、オフィシャルキャッシュレート(OCR)を現行の2.50%から3.00%へと、50ベーシスの利上げを実施しました。

NZ中銀の金融政策記者発表要旨(8月17日開催分)

NZ中銀の金融政策記者発表要旨

本日NZ中銀の金融政策会合で、オフィシャルキャッシュレート(OCR)を現行の2.50%から3.00%へと、50ベーシスの利上げを実施しました。上げ幅は市場の予想通りとなりました。
また、先行きのOCR見通しでも、小幅ながらも上げ幅拡大の見通しになっています。

(要旨の一部和訳)
本日、金融政策委員会はオフィシャルキャッシュレート(OCR)を2.50%から3.00%に引き上げた。委員会は、物価安定を維持し、最大限の持続可能な雇用に貢献するため、金融情勢の引き締めペースを続けることが適切であると合意した。コアの消費者物価インフレは依然として非常に高く、労働資源は不足している。

世界の消費者物価インフレは、最近の世界的な原油価格低下による猶予はあるものの、上昇を続けている。ウクライナでの戦争は、世界的な生産コストや制約が今も継続しているCovid-19による健康上の課題の影響で供給チェーンのボトルネックにより一段と悪化したまま、商品価格高を支え続けている。世界成長の見通しは、世界的な金融情勢の継続的な引き締めを反映して、弱まり続けている。

NZでは、国内消費は今日までの世界や地域の逆風に対し、底固く推移している。支出水準は堅調な雇用水準、継続的な財政支援、交易条件の上昇、全般的に健全な家計バランスシートにより支えられている。

しかしながら、生産は深刻な労働不足、季節性やCovid-19に関連した疾病の高まりで制約を受けている。これらの環境下、支出や投資は供給能力を上回り続けており、賃金圧力も高まっている。様々な指標は広範に亘り国内物価圧力を高めている。

委員会のメンバー-は金融情勢が引き締めを続けることが必要であると合意した。それはインフレを年率1〜3%内に引き戻すために、支出に十分な抑制があると確信できるまでである。委員会は金融政策伝達を達成することに断固として取り組んでいく。
(以上)
NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。
(出所:NZ中銀HP



同時に発表された中銀の8月時点のOCR見通しは前回(5月)よりもやや引き締め拡大をみています。

NZ中銀の金融政策記者発表要旨

NZ中銀の金融政策会合は年内に10月5日、11月23日の2回が予定されています。12月予想で3.7%ですので、残り2回で0.5〜1.0%の利上げが予想されます。

NZドル米ドル相場は、昨日の金融政策予想内で書いた流れは変わっていません。NZドル高トレンドライン0.6260〜0.6480レンジ内での0.6410サポートを下抜けたことで0.6350〜60、0.6310、0.6290、0.6260の順にあるサポート狙いになるとしましたが、昨日の安値は0.6317になり2つ目でサポートされました。
今日の金融政策で先々の引き締めが小幅高くなったことで、目先はNZドルが堅調になっています。抵抗線としては0.6380、0.6410、0.6440、0.6480の順にあります。下値は0.6310と0.6260にサポートあります。後者切れの終値で確認すると短期のNZドルの上げが終了します。
(8月17日14:30、1NZドル=0.6362米ドル)
次回のNZの金融政策は2022年10月5日(水曜日)に予定されています。

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