A＄シカゴポジション（2022年８月2日現在）

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション（単位：枚）(2022年08月2日現在の数値)

次に円ですが、先週締日2日がここ最近のドル底値130円41銭でした。ポジションは遂に相場観を示す目安の5万枚を割り、しかも深い押し目で手仕舞いしてきました。円買い7,000枚増、ドル買い12,000減で、約2万枚弱のポジション調整となり、もし明日の締日でも更に手仕舞いしてくると、長期間に亘るドル高の相場観を一度止めることになります。逆に、相場は底値から5円程度（締日終値は133円17銭）のドル高になっているので、一度ドル底打ちの見方から6万枚位までポジションを戻せば、引き続きドル先高観を維持することになります。非常に興味深い水準までポジションがきていますので、ウォッチしたいと思います。
ユーロは26日締日終値1.0117、2日締日同1.0166で、ややユーロ高への戻りの中で、ポジション調整しています。2週続けての利確ですので、さほど大きなユーロ安を見ていないようです。5万枚を越えるネットポジションにしない限り、ユーロは様子見となり、相場は横這い継続になりそうです。

シカゴはロング800枚数増、ショート9,400枚増で、ネット8,600枚の豪ドルショート増になりました。これで3週間連続してショート増になり、目安の5万枚越えになりました。前週まではあまり大きな豪ドル安をみていない様子でしたが、次のステップに入った可能性が出てきました。チャートを見ると、豪ドル安トレンドライン0.6850〜0.7400内で、前回に4月初旬高値（締日終値0.7579）から赤の抵抗線を引きましたが、その抵抗線は0.6990付近にあります。先週の締日終値は0.6919でしたので、まだ守られています。現在のスポットも0.6928〜30付近ですので、明日の締日で維持できるかをみます。終値ベースでは前々週比で僅か20ピップスの豪ドル安でしたので、明日の締日でもショートを一段と増やしているのかをみます。いずれにせよNZドルが追随して、ショートになってくれれば、かなりの確率でオセアニア通貨先安になると思います。

実際の相場は、4月5日高値からの抵抗線（現在は0.6860でサポートになっています）を7月26日に上抜けましたが、その後は0.70の心理的抵抗線が依然として効いており、この0.70とザラ場高値0.7050にある2つの抵抗線に阻まれています。短期的にはこの0.6860〜0.7050レンジで次の1手待ちになっています。流れは豪ドル安下で戻りを期待できる位置にいますが、前週足も2手前陽線の全戻しになっているので、暫くは上記レンジで推移しそうです。上抜ければ、0.7080、0.7110の抵抗線、下抜ければ0.6790〜0.6800、0.6740〜50にあるサポート狙いとなり、短期も再度豪ドル安になります。後者ならシカゴはショートを積み増していくと思われます。（1豪ドル＝0.6932米ドル、8月8日14：00）