豪ドル/円、短期は上値トライの動き。中期も“強気”を維持。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、8/10に発表された米7月消費者物価指数(CPI)や、12日の米7月卸売物価指数が市場予想比で低い数値となったことから、インフレ鎮静化の観測が台頭して長期金利が低下、ドルは全通貨に対して売られる展開となりました。豪ドルは、対米ドルで急伸、対円でも上昇傾向にあります。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを一時下抜ける局面がありましたが、今週は週初からこのサポートラインを上抜けた位置を保っており、下値を切り上げています。このサポートラインの下値抵抗は93円台前半に位置しており、短期的な下値抵抗として働いています。一方で上値も、6/8につけた96.88を直近高値として上値を切り下げており、この日足の上値抵抗が95.60-70近辺に控えており、96円台に実体を乗せて終えるまでは下値リスクにも注意が必要です。日足の上値抵抗は95.00-10,95.60-70に、下値抵抗は94.00-10,93.40-50,93.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、92.50以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化します。21日移動平均線は94.06に位置しており、短期トレンドはこの上に実体を戻して“豪ドル強気”の流れにあります。また、120日、200日線は91.79と88.00にあり、中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は、実体が小さく下ヒゲが長い陽線引けとなりました。下値トライに失敗した形となったことや、年初に付けた80.37を基点とするサポートラインを実体ベースでかろうじて上抜けた位置で終えています。今週は、下値トライに失敗した反動で上値トライの動きが先行していますが、95円台後半に一段と強い抵抗が控えており、これをしっかり上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難い状態です。週足ベースで見た上値抵抗は95.60-70,96.40-50に、下値抵抗は93.30-40,92.50-60にあります。95.80超えで越週した場合は一段の上昇へ。逆に93.40以下で終えた場合は下値リスクが点灯、92.50以下で越週した場合は、短期トレンドが変化して90円方向への新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。31週、62週移動平均線は89.74と85.89に位置しており中期トレンドをサポート中です。
8/11現在、31週、62週移動平均線は89.74と85.89にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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