オーストラリアの6月貿易収支の予想
明日(木曜日)の午前中、豪州の6月貿易収支が発表されます。昨日の豪州中銀金融政策の記者発表要旨内でもGDP拡大の1要因として貿易収支を挙げています。前回5月は予想107億豪ドルに対し結果は159.65億豪ドル、4月は従来の104.95億豪ドル⇒132.48億豪ドルと大幅に上昇修正されています。今回6月も140億豪ドルの予想で、下図のオレンジ色移動平均線は急激な右肩上がりを形成しています。そして5月の内容は輸出が前月比9.5%の伸び、輸入が同5.8%ですので、内容的にも良くなっています。
GDPベースでは、第1四半期が月平均104.84億豪ドル、今回予想通りなら第2四半期が同144.04億豪ドル、昨年第2四半期が102.14億豪ドルでしたので、前期比は37.4%増、前年比は41.0%増の貢献になります。
(今回発表予想8月3日9時現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2022年5月現在:黒線矢印は今回6月予想値、緑はゼロ、青は100億豪ドルの黒字額基準)
輸出入の項目別予想では、輸出は6月が前月比+0.0%(レンジ▼2〜+5%:5月は+9.5%)、輸入は同+3.0%(レンジ▼3〜+8%:5月は+5.8%)です。今回は輸出横這い、輸入増による黒字縮少予想になっています。もし予想通りの収支差でも、輸出が前月比プラスになると内容的には良くなります。
下図は豪ドル米ドルの週足チャートで、昨年2月22日週高値からの抵抗線A(=0.7570)と底値を結んだB(=0.6740)で豪ドル安トレンドになっています。両線は平行ではありません。
このレンジ間、今年の4月4日週高値からの急激な抵抗線C(=0.6890)により豪ドル安となっていましたが、下値はBに止められて反発し、先週にCを上抜けました。
今週も上値トライしましたが、0.7000の心理的抵抗線と横抵抗線のD(=0.7030)を実体で上抜け切れず、昨日現在までは陰線となっています。今週は残り3日でCのサポートで止まるのか、Dを越えられるのかがポイントになります。C割れになれば再度B方向、D越えになれば次に横抵抗線E(=0.7240)方向が視野に入ります。
相場は今年前半の米ドル全面高からやや様相を変えており、円中心にドルロングの調整局面入りになっているので、豪ドルもこのCの上抜きが継続するのか注目されます。
(8月3日11:00、1豪ドル=0.6914米ドル)
オーダー/ポジション状況
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