トルコ大統領中銀利下げを褒める(2016年9月23日)

トルコ中銀は昨日、政策金利の上限レートである翌日物貸出金利を0.25%引き下げ8.25%としました。

トルコ大統領中銀利下げを褒める(2016年9月23日)

エルドアントルコ統領中銀利下げを褒める

トルコ中銀貸出金利引き下げ

トルコ中銀は昨日、政策金利の上限レートである翌日物貸出金利を0.25%引き下げ8.25%としました。主要な政策金利である一週間物レポ金利は7.5%に下限金利である翌日物借入金利も7.25%に据え置いています。
中銀は声明で3Qの経済指標に経済減速の兆候が見られると指摘、従来の引き締め方針の金融政策を「注意深い」金融政策に表現を変更しています。
また、食糧価格の引き下げがインフレ抑制に寄与している他クーデター未遂の影響から「短期的な」観光収入の減少が起きているとも指摘しています。

これを受け、ニューヨークに滞在中のエルドアン大統領は「中銀は正しく利下げを行っておりこれを続けるべきである」と述べました。
4月に総裁が後退して以降、中銀は毎回0.25%の貸出金利引き下げを実施してきています。従来は現在三つある政策金利の一元化の一環とされてきましたが、既にレポレートとの金利差が1%に縮まったことからこれは既に実質的にも金利の引き下げを行っているものととらえられ始めています。

中銀への圧力強めるエルドアン大統領

クーデター未遂以降粛清による独裁的傾向を強めているエルドアン大統領は従来から中銀に対し強く金利引き下げを求めていきました。また、最近では中銀の紙幣に描かれた彗星から、中銀を反体制派の巣窟であると検察が告発していたことも明らかになっており、今回の発言も中銀の独立性を無視しての圧力の一環と考えられます。

利下げ実施後トルコリラは対ドルで2.98レベルから2.94台まで強含んでいます。

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