NZ/円、短期は“NZやや強気”。中期は強気を維持。
7/18に発表されたNZ4-6月期の消費者物価指数(CPI)は前期比+7.3%と市場予想の+7.1%を上回り、32年振りの高水準となりました。インフレ圧力が強い中で日本を除く各国中央銀行は引き締め気味の政策を維持していますが、NZも同様で、利上げ継続姿勢を変えていません。国内経済も底堅い状態にあることから、NZドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、また、足元では、6/21につけた86.58を戻り高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインからも上抜けた位置を維持しています。短期トレンドは“NZ強気”の流れにありますが、86.60〜86.80ゾーンに強い上値抵抗があり、これをしっかり上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は85.90-00,86.20-30,86.60〜86.80に、下値抵抗は85.20-30,84.80-90,84.30-40にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、82.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。21日、120日、200日線は84.73,82.80と81.13に位置しており、短・中期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は高値圏で引ける陽線引けとなりましたが85.40-50の週足の抵抗を上抜けきれずに越週しています。今週はこれを上抜けて一段の上昇に繋がりましたが85.70-80にもう一段強い抵抗があり、これをクリアして86円台で越週すれば日足、週足ともに強い状態に変化して一段の上昇に繋がり易くなります。逆に可能性が低いと見ますが日足が82.50以下で終えるか、週足が83.60-70を下抜けて越週した場合は短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は85.70-80,86.10-20,86.50-60に、下値抵抗は84.80-90,84.00-10,83.60-70にあります。31週、62週移動平均線は81.71と79.89にあり、中期トレンドをサポート中です。
7/21現在、31週、62週移動平均線は81.71と79.89にあり、中期トレンドをサポート中。
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