豪ドル/円、短期は上値トライの動きが継続。中期も“強気”を維持。
7/19に公表された金融政策会合の議事録(7/5開催分)では、物価高により先進国の成長見通しがより不確実になったこと、一方で国内経済は力強い労働市場を背景に堅調さを維持していること、今後数カ月間は金融政策を正常化するためにさらなる措置を講じる必要があることなどが示されました。内容に目新しいものはなく、為替相場には影響がありませんでした。今週は次回のFOMCでの利上げ幅を巡り神経質な動きとなりましたが、週央には過度なインフレ懸念が和らいで、株式市場が落ち着きを取り戻す中で、為替市場ではドル全面安の展開となり豪ドルは対ドルで反転、上昇へ。対円でも上値余地を探る動きが継続中です。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、また、6/8につけた96.88を直近高値として上値を切り下げて来た流れからも上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。週足ベースで95円台を維持して終えれば来週も上値トライの動きが継続すると見られます。但し、94円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。可能性が低いと見ますが、92.50以下で終えた場合は短期トレンドが変化して下落幅拡大に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は95.80-90,96.50-60に、下値抵抗は94.80-90,94.50-60,94.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は93.50,90.28と87.30に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は実体が小さく下ヒゲのやや長い陽線で終え、93.60-70にあった週足の上値抵抗を上抜けて終えています。このため、今週は上値トライの動きが強まっていますが、このまま95円台を維持して引ければ週足の形状がさらに改善して一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は、95.70-80,96.50-60に、下値抵抗は94.00-10,92.50-60にあります。全て下抜けて越週した場合は、短期トレンドが変化して下値余地がさらに拡がり易くなります。31週、62週移動平均線は88.75と85.47にあり、中期トレンドをサポートしています。
7/21現在、31週、62週移動平均線は88.75と85.47にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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