シカゴポジション(CME)344
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年07月19日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週のシカゴポジションはまちまちとなりました。豪ドルとユーロが米ドル買い、NZドルはポジション調整の米ドル売り、円は動意無しでした。
まず豪ドルですが、僅かながらも豪ドルショートを積み上げました。締日ベースでは140ピップスもの豪ドル高で積み上げたので豪ドル先安観を維持しています。一方でNZドルはほぼスクエアに近い枚数になり、先週の流れはオセアニア通貨間で真逆となり、現状はオセアニア通貨安待ちで、豪ドルショート手仕舞いしたい感じです。もう少し両通貨のポジション状況待ちになります。もし目先オセアニア通貨高になった場合にNZドル売りになれば良いですが、このままいけばシカゴはこれまでのドル全面高相場からオセアニア通貨が脱落する感じになりそうです。
円は全くの動意なしです。やや総枚数を増やしているので、今週以降も増やしてくれればシカゴの方向性が出てきそうです。相場は12日締日の終値が136円87銭、19日が同138円19銭で、ドル高にも関わらずにポジション変更なしです。現状ではまだ暫く130円台後半のレンジ様相をみている感じです。明日の締日終値次第ですが、もし135円台になった場合にポジション残高を変えてくるかを見たいと思います。ネットショート5万枚台が5週連続ですので、そろそろ次の1手を期待します。
ユーロは12日締日終値1.0037、19日締日で同1.0227でした。戻り売りをしているので、ユーロ先安観を強めています。このまま最初の目安となる5万枚台越えで推移してくれれば、時間経過で8〜10万枚に向けたユーロ安狙いのポジション増になれると思います。逆に再度3万枚未満なら腰砕けです。ユーロドルは数ヶ月前に、1.04を底値にして何度もユーロロングにしては損切りしてきた経緯あるので、今回はもし1.04を越える終値になった時を注視したいとおもいます。
先週のシカゴは、ロング900枚増、ショート700枚減となり、差し引き1,600枚のネットショート減になりました。完全にロングとショートを手仕舞いしています。ここまで減らしているので、この先のNZドル安は見ていないことになります。チャートを見ると、先週の締日終値は0.6160〜0.6860の大きなNZドル安トレンド内に回帰しています。その意味でシカゴのポジション調整はうまくいったことになります。このレンジ内の0.6390に最初の抵抗線あるので、現状はNZドル安下で戻りを試す流れにいるので、再度ショートを積み上げてくるかをみます。豪ドルのネットショート残を見る限り、戻り売りになりそうですが、下値もさほど大きく見ていないようです。
さて、実際の相場は、先週「NZドル安トレンドラインが今日現在で0.5990〜0.6130まで下がり、先週の金曜日に上抜けています。(中略)まず金曜日高値の0.6202をクリアすることが必要です。越えてくれば次は0.6250、0.6310〜20、0.6380〜90に抵抗線があります。」としましたが、先週の高値0.6306は丁度2番目の抵抗線で止められ、小反落しています。現状では0.6200にサポートあるので、今週はこのサポートを守って戻り高を狙えるかとなります。この場合は0.6250〜60、0.6300〜10、0.6330〜40の順に抵抗線があり、最後が目先のNZドル高トレンドラインの上限になります。一方、もし0.62を切れた場合は0.6180が重要で、ここは高値からの抵抗線を越えたあとのサポートですので、目先のNZドル高が終わり、0.6140、0.6100の順にあるサポート狙いになります。(1NZドル=0.6235米ドル、7月25日14:10)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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