3. ニュージーランドドル週報(2022年7月第3週)

ニュージーランドドル週報(2022年7月第3週)

NZドルは対米ドルでは“弱気”の流れを変えていませんが、対円ではじり高の展開が続いています。

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ニュージーランドドル週報(2022年7月第3週)

NZ/円、短期は“NZやや強気”。中期は強気を維持。

7/13、NZ準備銀行は政策金利（オフィシャル・キャッシュレート）を市場の予想通り0.5％引き上げ、2.5％としました。声明では「金融引き締めを継続することが適切」「物価上昇の短期的な上振れリスクと経済活動に対する中期的な下振れリスクがある」「高い雇用水準、回復力のある家計のバランスシート、継続的な財政支援が引き続きサポート」など、経済は底堅さを維持しており、インフレ圧力の拡大により金融引き締めスタンスを継続するとしています。また同日発表された米CPIも予想比高かったことから、ドル全面高の動きとなる中でNZドルは対米ドルでは“弱気”の流れを変えていませんが、対円ではじり高の展開が続いています。

チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。また、6/21につけた86.58を戻り高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインからも上抜け始めており、上値余地が拡がる可能性が点灯中です。85.40-50に週足の上値抵抗がありますが、これをしっかり上抜け、さらに86円台で終えれば、“NZ強気”の流れが確定的となり、上値余地がさらに拡がり易くなります。逆に、上値トライに失敗して83円台を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して、下値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は85.50-60，86.00-10，86.40-50に、下値抵抗は84.80-90，84.30-40，84.00-10にあります。21日移動平均線は84.66にありこれを上抜けた位置で推移していますが、“ダマシ”となる可能性を残しています。しかし、120日、200日線は82.39と80.96に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。

一方直近の週足は寄せ線に近い形の足で終え、週初の寄り付き水準に戻して越週しています。今週は下値攻めに失敗して反発に転じていますが、6/8につけた86.81を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けきれていません。この週足の上値抵抗は86.10-20にあります。これを上抜けて越週した場合は、強い抵抗を上抜けた反動で上昇余地がさらに拡がり易くなります。逆に週足の下値抵抗が82.3040にありますが、82円割れで越週した場合は、短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は85.40-50，86.10-20に、下値抵抗は82.30-40，82.00-10，80.00-10あります。31週、62週移動平均線は81.41と79.78にあり、中期トレンドをサポート中です。

NZ/円、短期は“NZやや強気”。中期は強気を維持。

7/15現在、31週、62週移動平均線は81.41と79.78にあり、中期トレンドをサポート中。

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