NZの2022年第2・四半期消費者物価指数
来週月曜日の早朝にNZの第2四半期消費者物価指数が発表されます。市場の予想は以下となっています。尚、東京市場は休場になります。
(今回発表予想)7月15日9時現在
(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(黒い線の右側は今回、赤は0%)
(2)年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)
上の図は今回の予想値を加味(黒い線より右が今回予想値、赤い両線は中銀インフレ目標値レンジ)
今回発表の2022年2Q・CPIは前期比+1.5%、前年比+7.1%と、前期比ではやや落ち着いた予想、年率では一段とインフレ高進になっています。
下表は今年5月と2月時のNZ中銀のGDP(四半期)とCPI(年率)の予想です。GDPはやや下方修正されましたが、CPIは逆に上方修正されています。そして、今回の2Qがインフレピークの見通しになっています。2Qの市場予想も7.1%ですので中銀予想に近いものとなっています。問題は本当に中銀見通しの通りにピークとなるかです。
中銀はOCR(政策金利)をまだまだ上げていく意向ですが、次回8月時の予想改訂で、更に上方修正されると、OCR上げも上がり幅の拡大になります。5月時予想でもインフレを中銀目標値内に収めるには来年3Q以降になっているので、次回の金融政策時の見通しは重要になります。その前哨戦として、今回は予想範囲内に収まるのかを見たいと思います。
中銀のGDPとCPI見通し
NZドル米ドルの相場は、週初に0.6125のディセンディングトライアングル下限を切れて、0.6070〜0.6210(火曜日段階のレンジ)のNZドル安トレンド内の下限をトライする動きとしましたが、昨日の底値が0.6061までありました。前述のNZドル安トレンドラインは今日の段階でレンジが0.6030〜0.6180ですので、週初より約30ピップス下がっています。従い、昨日の底値はまだトレンドラインを守っています。
一方で、昨日の終値は0.6129となり、かつてのトライアングルのサポートに戻る動きをしており、結果昨日までの週足はやや下ヒゲ長い陰線になっています。今週の寄りが0.6194の高値寄りですので、昨日の底値とのレンジ133ピップスの半値が0.6128ですので、やはりこの0.6125〜30は重要になります。今日の終値で、これより上か下で来週の流れが変わってきそうです。
(7月15日14時00分、1NZドル=0.6130米ドル)
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