米6月鉱工業生産指数の予想
今日は小売売上高、NY連銀製造業景況指数(NY、予想は下表ご参照願います)に続き、6月鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。ここ数ヶ月米国製造業の数値はかなり悪化しているので、いずれ相場の材料にクローズアップされる可能性もあります。
まず先行して発表されるNYですが、今回もマイナス予想で、予想通りなら3ヶ月連続のマイナスです。移動平均線もマイナスとなり、今年3月以来のマイナスです。
その後発表予定の6月IPは前月比微増予想で、加えて前回5月分が+0.2%から+0.1%に下方修正されているので、かなり伸びが鈍化しています。下図にある様に、先行指標のNYの不冴えが続き、時間経過でIPが追随していく可能性が高いので、IPの上昇力は今後も弱いことが予想されます。インフレが高まる要因の1つに供給混乱があり、それでもし消費が鈍化してくれば、いずれ製造業にも影響でます。
(今回予想2022年7月15日9時00分現在)
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
(青の矢印が今回の発表値予想)
前回5月はIP及びCU共に予想を下回りました。今回も微増ながらプラス予想ですので、上昇基調は維持しています。上図の黒の横線は2018年時高値の104.2に置いていますが、今年3月以降は黒を越えています。過去のパターンではNYの頭打ちから約1年半のタイムラグでIPが下がり始めますので、来年前半には青が頭打ちになる可能性があります。NYの回復が待たれます。
また本日は23時に下記指標の発表が予定されており、指数自体は悪化の一途です。
(今回予想2022年7月15日9時00分現在)
ユーロドルは昨日の米6月卸売物価指数時に添付した週足ベースで0.9980〜1.0180の狭いレンジ内でユーロが弱い状態を継続しています。昨日の底値が0.9952でしたので、下限を切っていますが、今日の週足終値で0.9980サポートを意識します。
下図は日足チャートで、今年2月10日高値からの抵抗線A(=1.0520)に抑えられてユーロ安になっています。Bは各底値を結んだラインで現在0.9880にあります。AとBは平行ではなく、やや拡大気味に推移しています。目先は6月28日高値からの抵抗線C(=1.0210)に抑えられてやや急激なユーロ安となっており、日足では0.9880〜1.0210レンジになっています。更に超目先では今月6日高値からの抵抗線が1.0100にあります(チャートには記載ありません)。暫くは0.9880〜0.0100(乃至0.0210)レンジになります。上値はもしC越えになったらD(=1.0350)がポイントになります。ユーロ安に進むにはまず心理的サポートのパリティを割り、今日の週足で上記の0.9980未満で終わることが必要です。
(2022年7月15日13:10 1ユーロ=1.0023ドル)
オーダー/ポジション状況
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