米6月小売売上高の予想
本日6月小売売上高が発表されます。同時刻にNY連銀製造業景況指数、その後鉱工業生産指数や設備稼働率が発表されます。連日の物価指標の後、消費・製造業関連数値になります。
さて、前回5月数値は全体・除く自動車共に予想を下回り、特に全体では伸びがマイナスになり、自動車が足を引っ張る形になった様です。また3月・4月数値も下方修正されました。今回6月は前月からの反動になり、全体でも大きく伸びる予想になっています。ベージュブックでは低在庫率で新車販売は低迷とのことですが、除く自動車でもかなりの伸び予想になっているものの、今回は中古車が牽引している可能性があります。
下図(全体)を見ると、Covid-19前の上昇トレンド(黒い線)よりは依然として大きく越えています。まだ消費は堅調と言えそうですが、ここ数ヶ月はやや横這い傾向ですので、今後の推移を見守る必要がありそうです。また、高インフレで実質可処分所得が落ちているので、数量などは減少していく可能性もあります。
四半期ベースの伸びを見ると、2022年1Qは前期比+3.3%、前年比+12.6%で、2Qはそれぞれ、同?2.1%、同+8.2%になり、水準はかなり高いですが、伸び率は鈍化しています。
消費の影響が大きいGDPですが、アトランタ連銀GDPナウは2Q(7月8日現在)で前期比年率▼1.2%になっており、7月7日現在の▼1.9%よりはかなり改善していますが、まだ2期連続のマイナス成長を脱却していません。今日の各指標を加味した結果をみたいと思います。
(今回予想2022年7月15日9時00分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
今週、「6月消費者物価指数の予想」時に添付したドル円の日足チャートでは、その時点で収斂していたドル高ウェッジを上抜き、流れとしては140円40銭方向狙いとなっています。下図は短い週足チャートです。3月初旬底値からのサポートA(=133円20銭)にあります。同じ時期の底値からのサポートB(=141円40銭)は一度下抜けているので、現在はこれが抵抗線になり、上値目途になっています。下値は週足でこれまでの横抵抗線C(=136円80銭〜137円)が現在のサポートになります。現在のスポットはCより大きく上抜けているので今週はここを守られそうで、まだドル高の流れを維持しています。もう1つは6月上旬底値からのD(=135円80銭)にあるので、万一Cを切れたら次の目途になります。
(2022年7月15日10:40、1ドル=138円88銭)
オーダー/ポジション状況
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