NZ政策金利予想(2016年9月21日)

(2016年9月22日朝6時公表予定)

NZ政策金利予想(2016年9月21日)

NZ政策金利予想(2016年9月22日朝6時公表予定)

(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)
  (現行 2.00%)…据え置き予想(予想レンジなし、エコノミスト全員2.0%)

日米の金融政策に続き、明日22日早朝にNZ中銀も金融政策を発表します。今回はエコノミスト全員が2%据え置きを予想しています。前回8月に、中銀は利下げを実施していますので、その状況を勘案すると今回は据え置きが妥当となります。
NZ経済は先週15日に発表された同国第2四半期GDPが前年同期比年率ベースで+3.6%もの高成長を達成しており、現状では利下げ環境にないと判断されます。しかしながら、増加している流入移民の賃金が低く抑えられ、国内インフレが中銀目標を下回る低い水準を続けている(下図2ご参照)ので、エコノミストは2017年第2四半期までには1.50%(レンジは1.25%〜1.75%)まで下がり、あと2回程度の利下げを予想しています。
従いまして、今回の議事要旨の内容が重要になります。これまで豪州中銀と同じようなタイミングで利下げを実施していますが、片や豪州中銀は先々の利下げの可能性には言及していません。NZ中銀がどの様な表現を使ってくるのか注目されます。

さて、前回8月利下げ前の7月下旬に、中銀は異例ともいえる経済見通しを発表し、利下げをほのめかした内容を発表しましたが、この見通しの主な点は「貿易加重平均で6月以降のNZ高に言及し、低インフレが改善しない中で、この通貨高が将来のインフレ期待を蝕む」と公表しています。現状で対豪ドルでのNZ高、米ドルではNZ高トレンドなど勘案すると、豪州中銀の様な先々の様子見を決め込まない内容も予想されます。市場は将来の利下げを予想してはいるものの、来年以降との見方ですので、万一、今回利下げをほのめかす内容があるとNZ売りになる可能性が強まりそうです。
(9月21日14:00、1NZ=0.7293米ドル)

            (1)NZ政策金利推移        

            (1)NZ政策金利推移        

     (2)NZ消費者物価指数とNZ中銀インフレ目標値     

     (2)NZ消費者物価指数とNZ中銀インフレ目標値     

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