オーストラリア 6月失業率の予想
14日朝10時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(7月13日14時00分現在)
(1)就業者数
前回5月は予想を上回る結果になりました。豪州内の雇用改善は継続しています。下図をみると昨年9月(豪州のロックダウン解除以降)からは右肩上がりを続けています。まだCovid-19前の黒の上昇ラインには達していませんが、かなり近づく動きとなっています。このままの伸びでいけば、いずれ黒のラインに達する可能性が高くなります。経済規模を勘案しなければ、その改善度合いは米国より勝っています。また7月初の中銀金融政策内でも「…不完全雇用も著しく下がった。求人と求人広告は双方とも最高水準にあり、失業率と不完全雇用の更なる下落がこの先数ヶ月間予想される。中銀のビジネス窓口プログラムや企業への調査を見ると、タイトな労働市場内で企業が人材獲得を競いあう中、ここ数年低率だった賃金の伸びが上昇していることを指摘している。」と述べており、まだ豪州の雇用改善傾向が続くと思われます。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は6月予想、黒は過去のトレンドライン)
(2)失業率
5月の結果は3.9%と予想以下でしたが、ここまで下がるとそろそろその勢いも落ちてきます。下図をみても順調に改善傾向を辿っており、5月公表の中銀見通しでは、2022年6月末に3.75%(下図の赤い線)、12月末も3.75%となっており、今回予想の3.8%は中銀予想に一致したものとなっています。予想レンジ内なら問題ないと思います。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートで、先週6日に添付したチャートの続きです。丁度1週間経過しましたが、まだレンジ内のC(=0.6845)とD(=0.6685)の豪ドル安トレンド内で推移しています。1週間で65ピップス下落しました。大きなレンジはA(=0.7040)とそこから平行に下したB(=0.6520)で豪ドル安となっています。このラインは1週間で50ピップス下落しています。豪ドルは弱いですが、CとDの抜けた方で、AとBまでの余地が広がります。
(1豪ドル=0.6755米ドル、7月13日15時25分現在)
オーダー/ポジション状況
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