NZ政策金利の予想
明日13日(水曜日)午前11時にNZ中銀から政策金利が公表されます。
(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行2.00%⇒2.50%に0.5%の利上げ予想(レンジ:なし)
(7月12日9時現在の予想値)
前回5月下旬の会合でも利上げを実施し5連続利上げになりました。しかも上げ幅は4月に続く50ベーシスの利上げでした。今回も3連続となる50ベーシス利上げ予想となっており、予想レンジがなく全員50ベーシス上げです。
今回の利上げ予想の根拠として
@ 中銀が言及している中立の金融政策に向けて利上げを継続中であること。
A また、前回の記者会見発表要旨内で「消費者物価目標を1〜3%内に引き戻すことを確実にする」まで利上げ姿勢となっています。3月末期のCPI年率6.9%は非常に高い数値だったので、まだインフレ沈静化に向けた利上げが継続すること。(6月末期CPIは来週18日発表予定です)
B 高まるインフレに対応するための利上げであり、利上げによる景気鈍化リスクよりも優先するとの分析になっています。
C 年末までの政策金利は3.50%が大半の予想になっています。中銀見通しも同3.4%になっています。(中銀2月時の2.2%予想より大幅な上方修正、次回以降の利上げ見通しに関しては下表ご参照願います)
などを挙げています。
将来の金利予想は下表(1)です。エコノミストは残りの年内会合で毎回利上げを予想しており、前回5月よりも上げ幅が大きくなっています。これは5月25日開催のNZ中銀のOCR予想(表右端)に沿った改訂と思われます。但し、2023年の第2四半期では、エコノミスト3.5%に対し、中銀は3.9%までの利上げを実施後、打ち止め予想になっています。
(1)エコノミストの2023年2Qまでの利上げ予想及び中銀の金利見通し
(2022年5月時)
(2)前回5月25日の金融政策時の記者発表要旨一部
(記者発表要旨の一部)
(要旨の一部和訳)
(一部略)
(一部略)
(以上)
(注)NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP)
NZドル米ドル相場は、昨日のシカゴポジション342内で書いたディセンディングトライアングルの下限0.6125を昨日切れました。底値は0.6097まであり、現在のスポットもその近辺で推移しています。これで0.6070〜0.6210のNZドル安トレンドラインの下限を目指す流れになっています。もしこのトレンドライン下限を切ると、もう一段下した0.5950をレンジ下限としたラインになります。この途中に心理的サポートである大台の0.6000があります。一方上値は、目先の抵抗線が0.6135に出来、次いで0.6180、0.6210の抵抗線になります。
明日のOCRに関しては、予想レンジがなく、0.50%利上げ一本のみですので、上げ幅が変わると相場の材料になりそうです。
(7月12日13:30、1NZ=0.6108米ドル)
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