ランド円レポート月曜版(2022年5月23日)

先週のランド円は、安値7.88レベル、高値が8.12レベルと、底堅い動きではあったものの思いのほか動きが少なかった印象でした。

ランド円レポート月曜版(2022年5月23日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、19日の政策金利発表を前に買いが先行し18日には8.12レベルまで上昇
〇利上げ幅は0.5%、大幅利上げは既に織り込み済みで発表直後には8円の大台を割り込む
〇その後は大台割れでは買いたい向きも見られ8円の大台を回復し週末クローズ
〇次回の7/21の会合でも追加利上げが行われるとの見通しから底堅い動きが続きやすいとみる
〇6/15のFOMCまでは米金利上昇の思惑も出やすくなり当面は横方向のもみあいになりやすい
〇今週は先週安値に近い7.90レベルをサポートに、8.15レベルをレジスタンスとする

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「大幅利上げを前に下値は限定的と見て7.80レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値7.88レベル、高値が8.12レベルと、底堅い動きではあったものの思いのほか動きが少なかった印象でした。

先週のランドは、注目の19日政策金利発表を前に買いが先行し、18日には8.12レベルまで上昇していましたが発表前には利食いも出たことや、利上げ幅は0.5%で政策金利を4.75%としましたが大幅利上げが既に織り込み済みであったことから発表直後には8円の大台を割り込む場面も見られました。その後は大台割れでは買いたい向きも見られ、8円の大台を回復しての週末クローズとなりました。

今週はイベント通過後で目立った材料は無いのですが、18日に発表されたCPIが予想通りとは言え5.9%と高く次回の7月21日の会合でも追加利上げが行われるとの見通しから、底堅い動きが続きやすいと見る向きが多いようです。ただ、まだ2か月近く先のことであり短期的な材料とはしにくいでしょう。

また中国の6月のロックダウン解除は好材料ではあるものの。これまでのロックダウンの影響で景気減速が先に見られるとするとこれも単純に好材料とは言えない面もあり難しいところです。そうなると6月15日のFOMCまでは米金利上昇の思惑も出やすくなり、当面は横方向のもみあいになりやすいというところでしょうか。

テクニカルにはまず日足チャートから。

ランド円レポート月曜版

4月高値8.72レベルからの下げ局面ではあるものの、3月安値7.37と4月高値との61.8%押し7.89(青のターゲット)、昨年11月安値と4月高値との半値押し7.80(赤のターゲット)の間で下げ止まっています。12日でいったん短期的な安値も見た状態にあると見てよいでしょう。

上記のことを踏まえて、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

安値は既に見たとすると、戻り高値がどこになるかですが、5月5日高値と12日安値との61.8%戻しが8.16、5月6日の高値が8.17と今後上昇トレンドとなるには同水準を明確に上抜ける必要があり、1回で上抜けるほどの勢いは出にくいと見られます。

今週は先週安値に近い7.90レベルをサポートに、上記ターゲットに近い8.15レベルをレジスタンスと引き続きもみあいの週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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