トルコリラ円ショートコメント(22/4/25)

ドル円での円安進行とその調整の動きが、ストレートにトルコリラ円での円の動きにも反映した一週間でした。

トルコリラ円ショートコメント(22/4/25)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「最近のレンジともみあいの中心を想定した上で、8.45レベルをサポートに8.70レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.60レベル、高値が8.80レベルと、予想レンジよりも底堅い値動きの一週間となりました。

先週のトルコリラは対ドルのレートを見るとわかりますが、トルコリラ自体は緩やかにトルコリラ安を週を通して続けていましたが、ドル円での円安進行とその調整の動きが、ストレートにトルコリラ円での円の動きにも反映した一週間でした。トルコリラ材料はほとんど関係なく、円材料だけがトルコリラ円の動きになっていたわけです。

トルコ関連の材料も特段目立ったものが無かったことからドル円のミラー相場になったと言えますが、米金利の上昇思惑が依然として強いことを考えると新興国通貨の中でも資源国ではないトルコなどはドル高の影響を受けやすいと言え、今後は先週のようなトルコリラのじり安(ドルじり高)相場となりやすいと言えるでしょう。特に高インフレ下でも緩和的なスタンスを取る可能性があるトルコ中銀のことを考えると尚更です。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

ピンクのサポートラインは3月10日からのサポートライン、青のターゲットは3月10日安値と先週高値とのフィボナッチリトレースメントを示していますが、いまちょうどサポートをトライしようとしている流れの中にあります。このサポートを下抜けてくると青のターゲットのうちもっとも近い23.6%押しの8.54レベルを試しに行く展開と考えられますが、最近のトルコリラ円は多分にドル円での円安で買われていた面が強く中段の対ドルの動きも着実にドル高・トルコリラ安となりますので、サポートを下抜ける可能性は高いものと見ています。

上値はまだ短期的な高値を見たと確定は出来ないものの、今週のところは新高値を見に行く可能性は低いのではと考え、先週の高値をレジスタンスとして考えたいと思います。今週は8.50レベルをサポートに、先週高値8.80レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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