ユーロドル1.08台前半で動意薄、主要市場はイースター休暇入り
15日の東京市場でユーロドルはイベント通過、主要海外市場休場で動意薄。朝方1.0828レベルで取引が始まったユーロドルは、日中じり安推移し、幾度か1.08を割り込む場面も見られましたが、1.0797まででいずれもすぐに買い戻されました。夕刻欧州時間に入りやや持ち直し、東京時間19:00現在は1.0815レベルで取引されています。
昨晩海外市場では注目されたECBの政策発表で、ECBは数か月以内に債券購入を終了する方針とその後しばらくしてから斬新的利上げを行う方針を再確認しました。ただ、市場が期待していたような、よりタカ派的なトーンはECB理事会の声明にも、ラガルド総裁の会見にもみられず、ロシアのウクライナ侵略による欧州の経済成長への下振れリスクの増大との両にらみ姿勢が印象付けられました。ユーロドルは結果公表後1.0917レベルから急落し、米指標の好調や、米長期金利の一段の上昇も重なって、深夜前には1.0758まで下値を広げました。その後はイースター関連のロングウィークエンドを前にポジション調整の買戻しも入り、1.0829レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは昨晩の下落で3/11につけた年初来安値1.0806を大きく下抜けて、20年4月以来約2年ぶりの安値をつけました。強いユーロ売り地合いが続いており、20年3月の安値1.0636を目指す動きとなっています。
今晩は、欧州主要市場は聖金曜日の祝日で休場、米国も債券、株式、商品市場は休場となります。
しかし21:30 にニューヨーク連銀製造業景気指数、22:15には米 3月 鉱工業生産と 3月 設備稼働率の発表が予定されており、結果次第では薄い市場で大きく相場が動く可能性があるため、ポジション管理には注意が必要です。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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