ランド円レポート月曜版(2022年4月11日)

ドル円でのドル買いの動きがやや強く、結果としてランド円が強含んでの週末クローズとなりました。

ランド円レポート月曜版(2022年4月11日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値が8.31、高値8.48ともみあいながらも狭い値幅での取引に終始
〇前週末にムーディーズが南ア格付け見通しを安定的へと変更、週初南ア買い先行
〇その後はもみ合うもドル円でのドル買いの動き強く、ランド円強含みで週末クローズ
〇テクニカルには8.47は重要なポイント、週末終値が年初来高値8.60上回れば方向明確化
〇今週はドル円の影響が大きい一週間、8.35をサポートに8.70をレジスタンスとみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「これまでの上昇トレンドが一段落してのもみあいを考え、8.15レベルをサポートに8.55レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が8.31レベル、高値が8.48レベルと、もみあいではあったもののかなり狭い値幅での取引に終始していました。

先週のランドは、前週末2日にムーディーズが南アフリカの格付け見通し(アウトルック)をネガティブから安定的へと変更したことを受けてランドが対ドル、対円で買いが先行してのスタートを切りました。しかしその後は対ドル、対円とももみあいを続けていました。基本的には上下を挟みながらもドル円同様にドル高の動きとなっていましたが、ドル円でのドル買いの動きがやや強く、結果としてランド円が強含んでの週末クローズとなりました。

今週の経済指標は製造業生産と小売売上高しかありませんし。それほど大きな材料ともならなそうです。また米金利が上昇している中でも資源国通貨の強みを発揮していることからドル材料の影響もそれほど大きくは無いというところです。

テクニカルには長期的な視点から週足から見て行きます。

ランド円レポート月曜版

2018年高値と2020年安値の78.6%(61.8%の平方根)戻しが8.47(赤の水平線)、2020年安値を起点とした上昇N波動の61.8%エクスパンションも8.47(ピンクのターゲット)と8.47はかなり重要なターゲットとなっています。既に上抜け始めてはいるのですが、明確に上抜けたと判断するには年初来高値の8.60を週足終値で上抜ける必要があると考えています。そうした点で今週金曜の終値は重要ですが、金曜〜月曜は主要国がイースターで連休となることもあって、流動性の低さから上下どちらにも動きやすい可能性はあるでしょう。

いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

ランド円は先週の値幅がかなり狭くもみあいとなっていて、先週末から買いが強まっている動きを見ると一段高、そして新高値の可能性がありそうですが、この動きはほとんどドル円における円安の動きによるものです。今週もランドよりも円相場の影響の方が大きいと考えられますが、ドル円は2015年高値近くまで円安が進む可能性がありそうですから、ランド円ももう一段上を見る可能性があるでしょう。

今週はドル円の影響が大きい一週間となりそうですが、8.35レベルをサポートに8.70レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

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