ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値が8.31、高値8.48ともみあいながらも狭い値幅での取引に終始
〇前週末にムーディーズが南ア格付け見通しを安定的へと変更、週初南ア買い先行
〇その後はもみ合うもドル円でのドル買いの動き強く、ランド円強含みで週末クローズ
〇テクニカルには8.47は重要なポイント、週末終値が年初来高値8.60上回れば方向明確化
〇今週はドル円の影響が大きい一週間、8.35をサポートに8.70をレジスタンスとみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「これまでの上昇トレンドが一段落してのもみあいを考え、8.15レベルをサポートに8.55レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が8.31レベル、高値が8.48レベルと、もみあいではあったもののかなり狭い値幅での取引に終始していました。
先週のランドは、前週末2日にムーディーズが南アフリカの格付け見通し(アウトルック)をネガティブから安定的へと変更したことを受けてランドが対ドル、対円で買いが先行してのスタートを切りました。しかしその後は対ドル、対円とももみあいを続けていました。基本的には上下を挟みながらもドル円同様にドル高の動きとなっていましたが、ドル円でのドル買いの動きがやや強く、結果としてランド円が強含んでの週末クローズとなりました。
今週の経済指標は製造業生産と小売売上高しかありませんし。それほど大きな材料ともならなそうです。また米金利が上昇している中でも資源国通貨の強みを発揮していることからドル材料の影響もそれほど大きくは無いというところです。
テクニカルには長期的な視点から週足から見て行きます。
2018年高値と2020年安値の78.6%(61.8%の平方根)戻しが8.47(赤の水平線)、2020年安値を起点とした上昇N波動の61.8%エクスパンションも8.47(ピンクのターゲット)と8.47はかなり重要なターゲットとなっています。既に上抜け始めてはいるのですが、明確に上抜けたと判断するには年初来高値の8.60を週足終値で上抜ける必要があると考えています。そうした点で今週金曜の終値は重要ですが、金曜〜月曜は主要国がイースターで連休となることもあって、流動性の低さから上下どちらにも動きやすい可能性はあるでしょう。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
ランド円は先週の値幅がかなり狭くもみあいとなっていて、先週末から買いが強まっている動きを見ると一段高、そして新高値の可能性がありそうですが、この動きはほとんどドル円における円安の動きによるものです。今週もランドよりも円相場の影響の方が大きいと考えられますが、ドル円は2015年高値近くまで円安が進む可能性がありそうですから、ランド円ももう一段上を見る可能性があるでしょう。
今週はドル円の影響が大きい一週間となりそうですが、8.35レベルをサポートに8.70レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.04.26
ドル円155円台半ば、日銀政策決定会合結果公表控え高値圏の小動き (4/26午前)
26日午前の東京市場でドル円は155円台半ばでの横ばい推移。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.04.26
トルコリラ円見通し ドル高リラ安一服、ドル円を追いかける展開(24/4/26)
トルコリラ円の4月25日は概ね4.79円から4.74円の取引レンジ、26日早朝の終値は4.79円で前日終値の4.77円から0.02円の円安リラ高だった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.04.26
ドル円見通し 155円台後半へ続伸後は上げ渋り、日銀会合と夜の米PCE統計待ちに(24/4/26)
米長期債利回り上昇による日米金利差拡大が続くとの見方で円安が継続した。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.04.16
南アランド週報:『約3年10カ月ぶり高値圏へ上伸するも、反落リスクに引き続き警戒』(4/16朝)
南アランド円相場は昨年11/26に記録した安値6.93円をボトムに反発に転じると、今週半ばにかけて、2018年6月以来、約3年10ヵ月ぶり高値となる8.73円まで急伸しました。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.04.09
南アランド週報:『オシレータ系インジケータに過熱感が再点灯。反落リスクに要警戒』(4/9朝)
南アランド円は今週も8.50円前後で底堅い動きが継続中
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。