ユーロドル1.09近辺で方向感探り、テクニカルにはユーロ売り地合い強まる
7日の東京市場でユーロドルはじり高後急反落。朝方1.0896レベルで取引が始まったユーロドルは、日中は米長期金利が低下する中じり高に推移、早々に1.09台を回復し、夕刻1.0934の高値をつけました。しかし、夕刻欧州勢参入後は急速にユーロ売りが優勢となり、一時昨晩安値を下回る1.0865の安値をつけました。未明の3月FOMC議事要旨で改めてFRBの強力な引き締め姿勢が確認されたことが再度材料視されている他、ウクライナをめぐる地政学リスクの長期化と制裁強化による影響への懸念、フランス大統領選で極右のルペン候補の支持率がマクロン大統領に迫っていること等がユーロの頭を重くしています。その後はやや戻し、東京時間18:30現在は1.0871レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、注目された3月のFOMC議事要旨で、内容的には想定の範囲内ながら今回の利上げに関しては多数が0.5%利上げを望んだ中で、ウクライナ情勢を勘案して0.25%にとどめたことが明らかになっています。公表を挟んでユーロドルは1.0928-1.0892レンジで乱高下、1.09近辺で東京時間につなぎました。
テクニカルにはユーロドルは、21日移動平均線を下放れ、3/7安値1.0806が視野に入ってきています。既に6日連続安値を切り下げてユーロ安地合いが高まっています。
序盤の欧州主要株価指数はおおむね堅調推移。今晩この後は21:30に新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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