ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)速報値の予想(22/4/1)

2022年4月1日18時00分に発表予定です。

ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)速報値の予想(22/4/1)

ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)速報値の予想

ユーロ圏HICP

ユーロ圏HICP

(2022年4月1日8時現在予想)


本日、注目のユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。
前回2月は全体・コア共に予想をやや上回り、インフレが加速しています。今回もインフレ率拡大傾向は変わらず、コアでは3%越えの予想になっています。市場は年内からのECB利上げ開始が確実との見方が大勢となり、一部には今後1年間で4回利上げ(1.0%)を見込む予想もあるようです。
一方で、ウクライナ戦争が長引いており、エネルギー価格が一段と上昇しているため、HICP(全体)上昇の1要因になっています。2月実績の全体とコアのインフレ格差が3.2%でしたが、3月予想では3.5%まで拡大しています。下図を見ても全体(青)とコア(オレンジ)との差が広がっているのが確認できます。指標はコアの数値が重要ですが、全体が上がるとコアも下がり難くなります。また、30日発表の独3月CPI年率は7.3%(予想6.3%)、31日発表の仏は4.5%(同4.3%)で上振れになっており、予想レンジ上限に近い数値になる可能性もあります。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)



尚、今年3月2日時点のECBのHICP全体の予想(インフレの流れは下図ご参照)は、2022年平均で5.1%、2023年2.1%、2024年1.7%になっています。ウクライナ戦争によるエネルギー価格上昇と食品の値上がりを主因として分析しています。赤い線は2%です。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移 2枚目の画像

(出所:ECB HP)


下図はユーロ円の週足チャートです。
2020年5月底値からのサポートラインA(=138円90銭)を切り、ユーロが弱い状況になっていましたが、ここ4週間で大きく反転しています。しかしながら、まだA内に回帰する迄には至っていません。これまでの抵抗線B(=133円20銭)とそこから平行に下したC(=127円00銭)で緩やかユーロ安トレンドを形成していましたが、今年3月の下抜けが騙しになり、逆に大きくBを越えています。今回のユーロ戻り高は2018年2月高値137円50銭と丁度ダブルトップのDになっています。越えれば上昇ラインAに近づく動きになりそうです。下値は、今週の週足は上ヒゲ長いトウバ線ですので、このままで今日終わると、来週は下値リスクが高くなり、134円00銭、そしてBがポイントになります。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移 3枚目の画像

(4月1日7:30 1ユーロ=134円80銭) 

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