NZ/円、短・中期は“NZ強気”の流れ。83円割れで終えた場合は調整局面入り。
今週はNZ独自の注目材料の発表はありませんでしたが、NZ経済が底堅いこと、地政学的リスクを受け難いこと、一方で、日本の景況感格差や金融政策の違いに加えて、貿易赤字の拡大傾向や経常収支の赤字転落などで円が売られ易い状況となっており、NZドルは対米ドルで底固く推移、対円では上昇が急となっています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。また、昨年10月に付けた82.50を基点として上値を切り下げて来た流れからも上抜けて新たな上昇トレンド入りしており、短期トレンドは非常に強い状態にあります。83円割れで終えた場合は目先天井を確認した可能性が高くなりますが、この場合でも82円台を割り込んで終えない限り、調整的な下げの範囲内となります。日足の上値抵抗は85.10-20,85.60-70,86.00-10に、下値抵抗は84.50-60,84.00-10,83.60-70,83.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は80.17,78.72,78.10に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方週足は、7週連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げています。この間に先々週の週足が昨年10月に付けた82.50を基点とするやや中期的なレジスタンスラインを上抜けており、新たな上昇トレンドに入った形となっています。日足、週足ともに非常に強い状態を保っており、今週も上値追いの流れが継続中です。週足ベースで見た上値抵抗は85.00-10,85.60-70,87.40-50に、下値抵抗は83.90-00,82.30-40,82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は78.52と77.93にあり、中期トレンドをサポート中です。短期トレンドは83円割れで“ニュートラル”な状態に戻しますが、中期トレンドは78.50を割り込んで越週しない限り大きく変化しません。
3/24現在、31週、62週移動平均線は78.52と77.93にあり、短・中期トレンドをサポート中。
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