豪ドル/円、短・中期は“豪ドル強気”の流れ。90円割れで終えると下値リスク点灯。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、オーストラリア国内の雇用市場が堅調であり、経済も消費に支えられて緩やかな拡大基調にあること、物価の上昇圧力が強まっていることを背景に利上げ観測が浮上していること、また地政学的リスクを受けにくいことから豪ドルは全通貨に対して底堅く推移しています。一方、日本については、他の国々との景況感格差が拡大していること、日銀が現状の量的緩和政策を維持する構えであることから、景況感格差と金融政策の違いから円が全面安の展開となっており、豪ドルは対米ドルで底堅く推移、対円では上昇が急となっています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、86円超えから新たな上昇トレンド形成の流れに入っており、短期トレンドは非常に強い状態にあります。日足の上値抵抗は92.00-10,92.40-50,93.10-20に、下値抵抗は91.00-10,90.60-70,90.00-10にあります。90円割れで終えるか値動きの中で89.50割れを見た場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなります。この場合でも86円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となります。21日、120日、200日移動平均線は、85.95,83.35,82.48に位置しており、短期トレンドは非常に強い状態を維持しています。
一方週足を見ると、7週連続陽線引けとなり先週足から上昇が加速しています。新たな上昇トレンドに入っており、今週も週初から続伸して下値を急角度で切り上げています。上昇が急となっており、短時間ではややオーバーシュート気味ですが、新たな上昇トレンドに入ってからまだ日が浅いことから、反落しても深い押しにも繋がり難いと見られます。週足ベースで見た上値抵抗は92.00-10,92.70-80,94.00-10に、下値抵抗は91.00-10,90.50-60,89.90-00にあります。全て下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯しますが、調整下げに留まるなら85円を割り込まない可能性が高いと見られます。31週、62週移動平均線は82.82と82.83に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
3/24現在、31週、62週移動平均線は82.82と82.83にあり短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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